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    ベルリン国際映画祭2017

    20年後の「トレインスポッティング」

    • 「T2 トレインスポッティング」
      「T2 トレインスポッティング」

     今年のベルリン国際映画祭の序盤の目玉は、ダニー・ボイル監督の「T2 トレインスポッティング」でした。1996年に公開され、刺激的な内容と格好いい音楽で、当時の若者文化に多大な影響を与えた英国映画「トレインスポッティング」のおよそ20年ぶりの続編です。賞の対象にならない作品ですが、本国以外では初上映ということで、プレス向け試写の行列の長さも、会見に出席している記者の数も、他を圧倒していたように思います。

     前作から20年後。前作の最後で仲間を裏切り、大金を独り占めしたレントン(ユアン・マクレガー)が故郷のスコットランドに戻ってきたことから、騒動が起こります。「ボーン・スリッピー」など前作を彩った名曲や前作の名場面がちりばめられ、ファンにはたまらない内容になっていました。一方で、若さを失ってしまった主要キャラクター4人の悲哀も感じられ、彼らとほぼ同世代の筆者は、同窓会で昔の友人に会った時のような懐かしさを感じました。

    第1作を超えた 見事なオチ

    • ダニー・ボイル監督(右)とユエン・ブレムナー
      ダニー・ボイル監督(右)とユエン・ブレムナー

     ヒットした映画の続編が、第1作を超えることはあまりありません。今回も、期待が大きい分、不安もありましたが、これ以上ない、と思うぐらいの素晴らしい出来でした。特にオチが見事です。ボイル監督は記者会見で、「前作とは独立した新しい映画を作ろうと思ったが、『トレインスポッティング』の遺産から逃げるのは難しいと気付いた」と話していましたが、大正解です。既に公開されている英国での評判もいいそうです。日本公開は4月8日。ベルリンでボイル監督に単独インタビューできたので、後日、紙面にその記事も掲載します。お楽しみに。

     なお、記者会見にはボイル監督のほか、シック・ボーイ役のジョニー・リー・ミラー、スパッド役のユエン・ブレムナーらが出席。おつむの弱いヘロイン中毒者を演じたブレムナーが、パリッとした服装、キリッとした表情で質問に答えていたのが印象的でした。冷静に考えると、別におかしくはないのですが、これはお伝えしておかねばと思ったので、蛇足ながら……。

    (文化部 田中誠)

    2017年02月13日 14時41分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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