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    ベルリン国際映画祭2017

    SABU監督、チャン・チェン主演の「ミスター・ロン」

    • レッドカーペットで記念撮影に応じる(左から)SABU監督、チャン・チェンさん、イレブン・ヤオさん、青柳翔さん
      レッドカーペットで記念撮影に応じる(左から)SABU監督、チャン・チェンさん、イレブン・ヤオさん、青柳翔さん

     ベルリン国際映画祭も中盤。これから、「日本の映画」が続々と上映されます。まずは、13日の夜(日本時間14日未明)、コンペティション部門に出品されているSABU監督の「Mr.Long/ミスター・ロン」の公式上映が行われました。レッドカーペットなどで、日本の監督や俳優が海外の観客の声援を浴びる様子を見ると、取材している記者まで誇らしくなるものです。が、今回は少し事情が違います。この映画、日本、ドイツ、台湾、香港の合作なのです。

     物語は、台湾の殺し屋ロンが、日本のヤクザの手を逃れて、とある田舎町で暮らし始めるというもの。撮影は栃木県や東京都、台湾の高雄市などで行われました。劇団EXILEの青柳翔さんを始め、日本の俳優もたくさん出演していますが、主役のチャン・チェンさん、ヒロイン役のイレブン・ヤオさんは台湾の俳優です。

     実はSABU監督とチャン・チェンさんは、これまで映画祭で何度も顔を合わせた旧知の仲。2人の縁からこの企画がスタートしたそうです。記者会見や上映後の取材で2人の話を聞きましたが、チャン・チェンさんは「一つひとつの画面が絵画のよう」とSABU監督への信頼を語り、SABU監督も、アクションシーンの所作など、「(チャン・チェンさんが)自分の求めた表現に近づけてくれた」とべた褒めでした。

    料理もすご腕の殺し屋

    • 「Mr.Long/ミスター・ロン」
      「Mr.Long/ミスター・ロン」

     プロデューサーの市山尚三さんは記者会見で、「日本では作家性の強い作品を作るのは難しい」と、製作費を出してくれた香港や台湾の会社などに感謝していました。そういえばコンペ部門に出品されている作品の中には、複数の国で共同製作した映画がほかにもいくつもありました。国際共同製作は、世界的な潮流なのでしょう。

     ちなみに、ロンはすご腕の殺し屋ですが、料理もすご腕という設定。逃亡先の田舎町では、おせっかいな日本人の助けを借り、屋台で台湾のラーメンを作って暮らしています。そんなギャップも映画の見どころです。この原稿を書いていたら、海外の記者から「面白かったよ」と声をかけられました。日本での公開は秋以降になる予定。待ちきれないですね。

    (文化部 田中誠)

    ベルリン映画祭、日本のSABU監督作品を上映

    2017年02月14日 15時54分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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