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    ベルリン国際映画祭2017

    勝手に予想! コンペティション結果

     9日(現地時間)に始まった第67回ベルリン国際映画祭も、残すところあと2日となりました。きょうはちょっと大胆に、コンペティション部門の受賞結果を予想してみようと思います。

    本命は難民が主人公の「アザー・サイド・オブ・ホープ」

    • アザー・サイド・オブ・ホープ © Sputnik Oy
      アザー・サイド・オブ・ホープ © Sputnik Oy

     最高賞の金熊賞は、フィンランドの鬼才アキ・カウリスマキ監督の「アザー・サイド・オブ・ホープ」が本命だと思います。難民を主人公にしたタイムリーな作品ですが、この監督らしい、とぼけていながら温かいすてきな作品でした。もう一人の主人公が経営するレストランが、売り上げアップのために「SUSHI」を出すことにするのですが、そのネタが最高です。ユーモアのセンス、間の取り方。まねしたくてもできないと思いました。

     今年は女性を主人公にした作品が目立ち、女優賞は激戦です。「フェリシテ」でコンゴのシングルマザーを演じたヴェロ・チェンダ・ベヤ、「ファンタスティック・ウーマン」でトランスジェンダーの女性を演じたダニエラ・ヴェガ、「スプーア」で狂信的な動物愛護家を演じたアグニエシュカ・マンダーなど、誰が選ばれても納得です。ただ、記者にも分かる「うまさ」「すごさ」で予想しているので、監督、俳優らで構成する審査員ならではの目の付け所で、予想外の女優が選ばれることも期待してもいます。

     この中から、審査員大賞、監督賞などが出る気がします。

    鹿の夢とシュールな会話の「オン・ボディー・アンド・ソウル」

    • ファンタスティック・ウーマン
      ファンタスティック・ウーマン
    • フェリシテ © Celine Bozon
      フェリシテ © Celine Bozon

     ダークホースは、ハンガリー映画「オン・ボディー・アンド・ソウル」だと思います。全く同じ鹿の夢を見る、中年男性と若い女性の一風変わった恋愛映画。映像の迫力、シュールな会話など、最後まで飽きさせません。特に、対人関係に難ありのヒロインのキャラクター設定が秀逸でした。米の映画専門誌、地元紙の評価も高く、記者が審査員なら、脚本賞でたたえます。

     英国のサリー・ポッター監督の「パーティー」も不気味です。名優ブルーノ・ガンツら豪華キャストが競演するブラックコメディーです。モノクロの映画で、ロシアの撮影監督による映像は、光と影がこれほど雄弁なのかと教えてくれます。上映時間はわずか1時間11分。余分なものをそぎ落とし、それなのに豊かな映画を見て、ついつい長くなる自分の原稿を反省しました。賛否は分かれていますが、記者なら、芸術貢献賞を授けます。

    リストラ中年の悲哀を描く「ワイルド・マウス」

     男優賞は団子状態です。リストラされて道を踏み外していく中年の悲哀を描いた「ワイルド・マウス」のヨーゼフ・ハーダーはコメディアン。監督、脚本を兼ねた作品で、軽妙な演技で笑わせてくれましたが、最優秀かというと……。そんな中、作品の評価もまずまずで、セリフがほとんどないにもかかわらず、孤独や優しさを表現した「Mr.Long/ミスター・ロン」(SABU監督)のチャン・チェンにも、大いにチャンスがある気がしています。

     17日にあと2本、中国のアニメーション映画、2013年に金熊賞を受賞したカリン・ペーター・ネッツァー監督の新作と、注目作が控えています。自分の目が曇っていないか、ドキドキしながら授賞式の日を迎えることになりそうです。

    (文化部 田中誠)

    2017年02月17日 17時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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