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    カンヌ国際映画祭2017

    「恥じない仕事を」松田龍平さんが心境

    黒沢清監督「散歩する侵略者」を公式上映

    • 公式上映で拍手を受ける黒沢清監督(中央)ら。
      公式上映で拍手を受ける黒沢清監督(中央)ら。

     カンヌ国際映画祭は中盤に入りました。21日には、「ある視点」部門に出品されている黒沢清監督の「散歩する侵略者」の公式上映が行われ、黒沢監督や松田龍平さん、長谷川博己さんがレッドカーペットに登場しました。黒沢監督はカンヌの常連ですが、松田さんは、2000年の「御法度(ごはっと)」(大島渚監督)の時以来17年ぶり、長谷川さんは初めての参加です。しかも、連続ドラマ「小さな巨人」の撮影の合間を縫っての渡仏で、滞在はわずか1日とのことでした。

     上映に先立つ舞台あいさつで、黒沢監督は「これからご覧になっていただく映画は日本の典型的な娯楽映画です。その中にあるかすかな個性みたいなものを、カンヌ国際映画祭がめざとく発見してくださったんだろうと思っています」と感謝していました。また、フランス語は単語の冒頭の「H」を発音しないため、「イロキ・アセガワ」と紹介されてしまった長谷川さんが、「本当の名前はヒロキ・ハセガワです。アッシュ(H)を読んで下さい」と訴え、会場の笑いを誘っていました。

     「散歩--」は、前川知大(ともひろ)さんの戯曲を映画化した作品です。人類が(といっても日本人ですが)、地球の侵略をもくろむ宇宙人に、「家族」「自分」などの概念を奪われていく、という物語です。サスペンスでもありアクションでもありラブストーリーでもあるという不思議な味わいの作品で、観客は真剣な様子で映画に見入っていました。

    • 合同取材に臨む黒沢監督(中央)、松田龍平さん(左)、長谷川博己さん(右)
      合同取材に臨む黒沢監督(中央)、松田龍平さん(左)、長谷川博己さん(右)

     上映後には、南仏の海を一望できるホテルの屋上で、日本の報道陣向けの合同取材が行われました。17年前はきらびやかな世界を楽しんでいたという松田さんは、「今回もふわふわする感覚になるんですけど、と同時に、自分は役者として来ていて、その時の自分ではいられない」「恥じない仕事をしないと、と思いました」と心境の変化を語り、長谷川さんは「なかなかチャンスはないですけど、来られるなら毎年来たい」「もっとしっかりやんなきゃなと改めて思いました」と決意を新たにしていました。日本で実績のある人気俳優2人にそう思わせてしまうのが、世界中の映画人が集まるカンヌという場所なのだと思いました。

    テロの影響か、警備厳しく

    • 劇場から一時“退避”させられた観客ら(写真は田中誠撮影)
      劇場から一時“退避”させられた観客ら(写真は田中誠撮影)

     ところで、今年のカンヌは、昨年7月に近郊のリゾート地ニースで起きたテロの影響か、例年より警備が厳しいようです。劇場や会場に入る時には、空港並みの手荷物検査やボディーチェックがあり、そのためいつも、観客やマスコミ、映画関係者の長い行列ができています。20日夕方には、ある劇場の開場を待っていた観客やマスコミ関係者が、一時“退避”させられるという一幕もありました。会場内に不審なバッグがあり、安全の確認をしていたらしいのですが、どこかピリピリした空気が漂っています。(文化部 田中誠)

    「散歩する侵略者」公式サイト

    映画『散歩する侵略者』特報【HD】2017年9月9日(土)公開

    2017年05月23日 11時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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