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    テレビ

    「けもフレ」に「ポケモン」…「アニメのテレ東」の強みとは?

    アニメコラムニスト 小新井 涼
     テレビ東京(テレ東)は伝統的に「アニメに強い」といわれる。「ポケットモンスター(ポケモン)」や「妖怪ウォッチ」が代表的な成功例だ。ともにゲームが原作だった両作は、アニメが放送されたことがきっかけで一気に知名度を上げ、その後、国民的ともいえるブームを巻き起こした。また、最近では「けものフレンズ」が大きな話題を呼んだ。テレ東はなぜ、こうした「ブレイクするアニメ」の放映権を、次々と獲得することができたのか。他局はどんな戦略で対抗しようとしているのか。アニメコラムニストの小新井涼さんに解説してもらった。

    子どもがターゲットの放送枠

    • ポケットモンスターの根強い人気を支えているのはアニメ(写真は今年8月の横浜市のイベント)
      ポケットモンスターの根強い人気を支えているのはアニメ(写真は今年8月の横浜市のイベント)

     「ポケモン」も「妖怪ウォッチ」も人気の火付け役はアニメでした。しかし、両作をヒットさせたのは、アニメを放送したテレ東だけではなく、映画や漫画、グッズの販売など様々な形で露出させる「メディアミックス戦略」を巧みに展開したキャラクターの版権を持つ会社や、玩具メーカーの力も大きいと見ています。しかし、テレ東には、そうした版権元やメーカーに「売り出したいアニメの放送局として選ばれる強さ」があるようです。

     「強さ」の理由として考えられるのは、テレ東が平日夕方の時間帯にアニメの放送枠を持っていることです。関東地区の場合、他の民放キー局にとってはニュースなどの時間帯となり、アニメを放送する局はほとんどありませんが、テレ東は現在も月曜から金曜まで、毎日2本以上のアニメを夕方に放送しているのです。

     つまり、テレ東は学校から帰ってきた子どもたちが、「アニメを見たい」と思った時、必然的にたどり着くチャンネルということになります。

     さらに、平日の夕方は、他局のアニメと放送が重なってファンが分散することがないうえ、深夜に放送される「アニメファン向け」の作品のように1~2クール(1クールは3か月)で作品が入れ替えられる心配も少ないのです。この時間帯にアニメを放送することは、スポンサーとなる企業やグッズなどを販売するメーカーにとっても安心感があります。長期的なメディアミックス戦略を展開し、ブームを持続させやすいという利点があるのです。

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    2017年09月14日 07時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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