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    テレビ

    NHK朝ドラ「わろてんか」はホンマ笑えるか?

    PRプロデューサー 殿村美樹

    「白い巨塔」や「不毛地帯」のイメージ

    • 左から、藤岡新一(千葉雄大)、藤岡てん(新井美羽)。新一は「僕は落語が一番おもしろかったなぁ」とてんに話す(NHK提供)
      左から、藤岡新一(千葉雄大)、藤岡てん(新井美羽)。新一は「僕は落語が一番おもしろかったなぁ」とてんに話す(NHK提供)

     「花のれん」のヒロインは、「女傑」と言うにふさわしい骨のある女性です。

     嫁ぎ先の呉服店がつぶれる過酷な状況から、どんなに裏切られ、蹴落とされても、何度もはい上がり、泥まみれになりながらお金をつかむ“ド根性の女”です。

     どう考えても爽やかな朝ドラのヒロインになるとは思えません。同じ山崎豊子さんの小説でたとえるなら、医学界の闇を描いた「白い巨塔」や、シベリア抑留から()い上がる商社マンを描いた「不毛地帯」といったイメージでしょうか。

     もちろん、今回の朝ドラ「わろてんか」は、「花のれん」が原作ではなく、脚本家・吉田智子さんのオリジナル作品です。

     吉田さんは、ドラマ「学校のカイダン」(日本テレビ、15年)や「嫌な女」(NHK-BSプレミアム、16年)などのミステリータッチの作品を手がけたほか、「アオハライド」(14年)、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(16年)、「君の膵臓を食べたい」(17年)など話題映画の脚本を担当。ミステリアスで泣ける恋愛映画をヒットさせています。

     とはいえ、この路線でいくと、ますます「笑える」イメージからは遠ざかってしまいそうです。

    まさかのサスペンス?

     そこで、ドラマのイメージを左右する音楽は誰が担当するのか、調べてみました。

     なんと! これまでミステリーやサスペンス作品を多く手掛けた横山克さんではありませんか。最近では、タワーマンションに住む主婦の闇を描いたドラマ「砂の塔~知り過ぎた隣人」(TBS、16年)やイヤミス(後味の悪いイヤな気分になるミステリー)の女王・湊かなえさん原作のドラマ「リバース」(TBS、17年)を担当しました。

     実際にどんな音楽になるのか知りたくてネットを検索してみると、YouTubeに「わろてんか」の挿入曲が公開されていたので、さっそく聴いてみました。

     すると、どの曲もただならぬ展開を予感させるような「サスペンス」の雰囲気満載です。松たか子さんの歌う爽やかな主題歌「明日はどこから」とはまったく異なる印象です。少なくとも「明るく笑えるドラマ」というイメージのサントラとは程遠い感じです。

     しかし私は、これらの挿入曲を聴いているうち、「ドラマにサスペンスの要素を盛り込むのはアリかも」と思いました。

     実際、吉本せいの生涯はハラハラ、ドキドキの連続だからです。

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    2017年10月01日 08時01分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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