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    第30回東京国際映画祭

    AVの世界めぐる3女性の物語「最低。」

    •  31日、「最低。」の記者会見に臨んだ(右から)瀬々敬久監督、森口彩乃さん、佐々木心音さん、山田愛奈さん、原作者の紗倉まなさん
       31日、「最低。」の記者会見に臨んだ(右から)瀬々敬久監督、森口彩乃さん、佐々木心音さん、山田愛奈さん、原作者の紗倉まなさん

     東京国際映画祭7日目の31日、コンペティション部門に出品されている、瀬々(ぜぜ)敬久監督の「最低。」が上映され、記者会見も行われました。

     アダルトビデオ(AV)の世界をめぐって交錯する3人の女性たちの物語。母親に仕事のことを知られたAV女優、人生を変えるきっかけを求める主婦、元AV女優の母親を持つ高校生――。どうにもならない現実の中でもがく彼女たちの3日間を、繊細に、力強く描いています。

     記者会見には、瀬々監督と、3人を演じた女優の森口彩乃さん、佐々木心音さん、山田愛奈さん、それに原作者で現役のAV女優でもある紗倉まなさんが出席しました。

     「この映画は生きにくい日本で居場所を探す女性たちの話。今の日本人が共有できる話だと思います」と瀬々監督。AV女優役の佐々木さんが「AV女優も火星人じゃなくて普通に生きている人。普通の女の子として演じました」と淡々とした表情で話していたのも印象的でした。そこで働く女性たち一人ひとりの生き方に光を当てたこの作品。審査員はどんな評価をするのでしょうか。楽しみです。

    • 屋外上映を楽しむ人たち
      屋外上映を楽しむ人たち

     ところで、今年の東京国際映画祭では、第30回を迎えたのを記念して、過去に同映画祭で上映された28作品の屋外上映が行われています。誰でも無料で見られて、会場の六本木ヒルズアリーナには、期間中、有名レストランが臨時店舗を出しています。映画も料理も楽しめるわけですが、すみません、自分は食べていないのでコスパについては言及できません……。

     同アリーナには、今年、バーチャルリアリティー(VR)体験ブースも設置されています。映画祭と連携した企画で、今年が初出展。「ウルトラマンゼロVR」など6作品が公開されています。半球型の回転椅子に座り、映像と音、振動が連動した映像を楽しむ仕組みです。

     少し気になったのは、せっかくいろいろなお楽しみが用意されているにもかかわらず、会場周辺の活気がいまひとつ乏しいこと。上映と多彩なイベントが一体感をもって盛り上がっていくような会場の必要性は、以前から指摘されています。なんとかならないものでしょうか。(文化部 武田裕芸)

    映画『最低。』オフィシャルサイト

    【予告】『最低。』

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    2017年11月01日 14時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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