文字サイズ
    テレビ

    内定と交渉中を繰り返すNHK紅白の誤算

    テレビコラムニスト 桧山珠美
     年末恒例のNHK紅白歌合戦の出場歌手が11月16日に発表された。正式発表前の「内定」報道もすっかりお 馴染 ( なじ ) みになり、目玉歌手については「交渉中」という切り札を持ち出すようになった。なぜ、最近の紅白は出場歌手を発表日に固めないのか。テレビコラムニストの桧山珠美氏が、NHKの思惑を読み解く。

    小沢健二「それはちょっと」?

     ここ数年、紅白は「出場歌手」の正式発表前に「内定」が報じられることが多くなった。

     今年も、Hey!Say!JUMP、エレファントカシマシ、竹原ピストルらが「内定した」として、事前に報じられていた。

     10月には、小沢健二の出演が内定したと一部スポーツ紙が報じた。実現すれば、1996年以来21年ぶりとなることから話題となった。90年代に渋谷系カルチャーの代表格とされた「オザケン」だが、今の若者からは「それ、だれ? どこがいいの?」といった声もあった。紅白の目玉になると注目を集める一方、出場への疑問の声も相次いでいた。

     「正式なオファーを行う前に、あえて情報を流し、アーティスト本人や関係者、また世間の反応を見たいというNHK側の思惑はあるでしょう。特に復活組については、注目される一方、選んだ理由が求められますから」(音楽誌ライター)

     結局、ふたを開けてみれば、出場歌手の中に小沢の名前はなかった。小沢が「それはちょっと」と断ったのか、はたまたNHK側が選考基準の一つでもある「世論の支持」を得られないと判断したのだろうか。

     「内定」と同じように、もう一つ気になるのが「交渉中」だ。紅白出場を巡って、奥の手のように使われるようになった。「ぎりぎりまで粘り強くお願いする」というNHK側の熱意のようにも見えるが、ここに思わぬ誤算も生じる。

    【あわせて読みたい】
    テレ東が「池の水ぜんぶ抜く」深いワケ
    量産されるブラブラ散歩番組を支える「素人力」
    「いい女」をネタにする女性芸人がウケる…なぜ?

    2017年11月17日 17時01分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    PR情報
    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP
    ブログ
    アーカイブ