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    ポケモン竜王戦

    ポケモン竜王戦開催~知的ゲーム「ポケモン」の魅力

     ポケモンバトルの最強プレイヤーを決定する大会「第3回ポケモン竜王戦」(主催:株式会社ポケモン、共催:読売新聞社・日本将棋連盟)が、2018年1月14日に開催される。将棋の竜王戦と同じ名前を冠していることから分かる通り、ポケモンは将棋同様、数手先を読み、知恵と知恵がぶつかり合う知的ゲームだ。本戦開催の1月に向け、知的ゲームとしての「ポケモンバトル」の魅力を紹介する。(メディア局編集部 原啓一郎)

    ポケモンバトルの基礎知識

    • 人気のポケモン「レックウザ」。「HP」「こうげき」などの能力が示されている。下画面では「わざ」や「とくせい」(ポケモンがバトル中に発揮する力)などを確認できる(株式会社ポケモン提供)
      人気のポケモン「レックウザ」。「HP」「こうげき」などの能力が示されている。下画面では「わざ」や「とくせい」(ポケモンがバトル中に発揮する力)などを確認できる(株式会社ポケモン提供)

     「ポケモン」(ポケットモンスター)と聞くと、街角や公園でポケモンを探すスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」を思い浮かべる人が、最近は多いかもしれない。だが本来は、1996年から続く人気ゲームシリーズだ。プレイヤー同士が、モンスターボールで捕まえ育てた生物・ポケモンを交換したり、対戦させたりする機能を取り入れており、世界的にヒットした。ポケモンバトルは、所有するポケモン6匹でチームを組み、対戦相手のポケモンを全て倒せば勝ち、というのが基本的なルールだ。

     ポケモンは約800種類存在する。一匹一匹が「ほのお」「みず」といった「タイプ」を1種類または2種類持っているほか、攻撃力が高い、体力にあたるエイチピー(HP)が多いといった個性がある。また、相手を攻撃したり、自分の能力を上げたりするなどの「わざ」を四つまで覚えている。覚えるわざの種類は、ポケモンによって異なる。

     バトルはターン制で行われ、各プレイヤーは1ターンに1回、わざを一つ使うか、場に出ているポケモンと控えのポケモンを交代することができる。攻撃や入れ替えを繰り返し、相手のポケモンを全て倒せば勝ちだ。

     今回の竜王戦では、ゲームソフト「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」を使用する。手持ちポケモン6匹を見せ合い、そのうちの3匹を選んで1対1で戦わせる形式で行われる。

    「タイプ相性」を味方に戦う

    • タイプ相性表。◯が「効果は抜群」、△が「効果は今ひとつ」、×が「効果がない」、無印が通常の効果。タイプ相性はポケモンバトルの基本。将棋の駒の動きを覚えるのと同じだ(株式会社ポケモン提供)
      タイプ相性表。◯が「効果は抜群」、△が「効果は今ひとつ」、×が「効果がない」、無印が通常の効果。タイプ相性はポケモンバトルの基本。将棋の駒の動きを覚えるのと同じだ(株式会社ポケモン提供)

     ポケモンとわざのタイプには、ジャンケンのような相性が存在する。例えば、「くさ」タイプのわざは「みず」タイプのポケモンに強いが、「ほのお」タイプのポケモンにはあまり効果がない。「でんき」タイプのわざは「じめん」タイプにまったく効果がない、といったものだ。タイプは全部で18種類。2種類のタイプを持つポケモンもいるため、相性はジャンケンより複雑だ。

     相手のポケモンに強いタイプのわざで攻撃すれば、「効果は抜群」となり、そうでない場合に比べ、わざの威力が上がって、相手のHPを大幅に減らすことができる。逆に、相手のポケモンに弱いタイプのわざで攻撃すれば、「効果は今ひとつ」「効果がない」となり、わざの威力が下がったり、なくなったりする。わざとポケモンのタイプが一致していれば、さらに威力が上がる。

     わざには相手のHPを減らす以外にも、自分の攻撃力を上げたり、相手にわざを出させなくさせたりするなど、補助的な効果を持ったものもある。バトルではお互いのプレイヤーがわざを駆使して、相手のポケモンを倒せるように戦っていく。

    「読み」が勝利を左右する

    • ポケモンバトルの画面(株式会社ポケモン提供)
      ポケモンバトルの画面(株式会社ポケモン提供)

     ポケモンバトルで重要なのは「読み」だ。相手の行動を予想し、自分が何をするかを考え、対戦を有利に進めていくことが求められる。将棋でも、相手の次の一手、さらに次の手を読んで自分の最善手を打つが、ポケモンバトルでも同様だ。

     例えば、相手が「みず」タイプのポケモンで、自分が「ほのお」タイプのポケモンを場に出しているとする。「みず」タイプのわざは、「ほのお」タイプのポケモンに抜群なので、このままでは大きなダメージを受けてしまう。この時、自分の控えに、「みず」タイプのわざを受けても「いまひとつ」になるくさタイプのポケモンがいれば、「ほのお」タイプのポケモンと交代し、少ないダメージでやり過ごすことができる。相手の動きを読んだ行動だ。

     もちろん、相手も自分の行動を読む。「くさタイプに入れ替えるだろうから、くさタイプに抜群のわざを使おう」「入れ替えの隙に、自分のポケモンの能力を上げるわざを使おう」と考え、行動されるかもしれない。自分はそれをさらに読んで「自分の入れ替えを読んだ行動をしてくるだろうから、押し切ってしまおう」と考えるかもしれない。ターンごとに繰り広げられる「読み」の応酬が、ポケモンバトルの醍醐味(だいごみ)の一つだ。

     読みの範囲はタイプだけではない。行動順は「すばやさ」が高いポケモンが先で、入れ替えはポケモンの行動より優先される。相手のポケモンと対峙(たいじ)した時、相手の「すばやさ」が高ければ、何もできずに倒されるかもしれない。どちらのすばやさが高いかを瞬時に予想し、行動を決めなければならない。

    知識と経験、時には運

     将棋では、同じ種類の駒は必ず同じ動きをする。しかしポケモンでは、同じ種類のポケモンでも、育て方や覚えさせるわざによって、全く違った特長を持つ。能力や覚えたわざは、試合前の見せ合いでは知ることができないため、相手のチームから戦術を見抜き、予測しなければいけない。また、ポケモンには対戦中に効果を発揮する「どうぐ」を持たせることができる。2匹以上に同じどうぐを持たせることはできないため、どのポケモンが何を持っているかも重要だ。

     約800種類のポケモンがおり、育て方や覚えさせるわざ、他のポケモンとの組み合わせなど、戦術の幅は限りない。将棋のような定石や戦法もあり、一匹一匹の強さや特長、覚えるわざ、チームでの役割などを知ったうえで、臨機応変に立ち回る必要がある。

     もちろん経験も必要だ。これまでのバトルの経験から、相手がどういう行動をするかを読み、自分がどういう行動をすれば有利になるかを即時に判断する。

     とはいえ、運に任せる時もある。ポケモンが使うわざには、一定確率でバトルを有利にする追加効果を持つものもあれば、ある確率で攻撃が外れダメージを与えられないことも、急所に当たり、与えるダメージが大きくなることもある。一つの急所への攻撃が試合を変えるなど、運の要素も見どころだ。

    小学生が大人を倒す? 番狂わせは起こるか?

     過去2回のポケモン竜王戦は小学生限定の大会だったが、今回から年齢制限がなくなり、全年齢のプレイヤーがバトルを繰り広げる。

     将棋の竜王戦には、若手からベテランまでタイトル獲得のチャンスがあり、年齢に関係なく競える。将棋の竜王戦で、藤井聡太四段が加藤一二三九段を破ったことは記憶に新しいが、今回のポケモン竜王戦でも、小学生が大人を打ち負かす展開が起こる可能性がある。

    ・第3回ポケモン竜王戦公式サイト

    2017年12月18日 16時25分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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