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    ドラマ

    朝ドラ「半分、青い。」の半分、モヤモヤする理由

    テレビコラムニスト 桧山珠美
     4月からスタートしたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」が好調だ。初回視聴率は21.8%でスタートし、「べっぴんさん」(21.6%)、「ひよっこ」(19.5%)、「わろてんか」(20.8%)の前3作を上回る好発進となった。その後も20%超えを連発しており、この先も視界良好と期待されるが、モヤがかかり始めている印象も。テレビコラムニストの桧山珠美さんが解説する。

    朝ドラなのにキラキラ胸キュン

    • 日々必死に漫画を書き続けるも、創作活動がなかなか実を結ばない鈴愛(永野芽郁)(NHK提供)
      日々必死に漫画を書き続けるも、創作活動がなかなか実を結ばない鈴愛(永野芽郁)(NHK提供)

     NHK連続テレビ小説「半分、青い。」がスタートしてもう2か月になる。

     「あすなろ白書」(1993年、フジテレビ系)、「愛していると言ってくれ」(95年、TBS系)や「ロングバケーション」(96年、フジテレビ系)などのヒットドラマを手掛け、90年代に“恋愛ドラマの神様”ともてはやされた脚本家・北川悦吏子のオリジナル作品だ。

     ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、故郷の岐阜県と東京を舞台に、高度成長期の終わりから現代を七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまでを描く。

     大阪万博の翌年、1971年に生まれたヒロイン・楡野鈴愛(にれのすずめ)。小学3年の時、病気で左耳を失聴する。「左耳に小人がいて歌っている」「半分だけ雨が降っている」などと言い、障害を前向きにとらえ、すくすくと成長してきた。

     高校3年になった鈴愛は、地元で就職することを決めたものの不採用続き。なんとか農協に採用されるが、あこがれの漫画家・秋風羽織にスカウトされ、上京を決意……。ここまでが序盤の「岐阜編」で、現在、ヒロインは東京で奮闘中だ。

     ヒロイン・鈴愛を演じているのは永野芽郁(ながのめい)。「UQモバイル」のテレビCMで、深田恭子、多部未華子とともに出演する三姉妹の三女役だ。2017年公開の映画「ひるなかの流星」に主演しているが、その役名も「すずめ」だった。

     ヒロイン以上に話題をさらっているのがドラマの作風だ。ここ数年、少女漫画を実写化したドラマや映画が人気を集めている。

     おっちょこちょいで健気(けなげ)なヒロイン、イケメンの幼なじみ、運命的な出会い、そして、壁ドン(男性が壁際で女性に迫る行為)、頭ポンポン(男性が女性の頭を軽くたたく様子)、顎クイ(男性が女性の顎をクイっと上にあげるしぐさ)……。女子が理想とする恋のシチュエーションをちりばめて、はい一丁あがり。そんなキラキラ胸キュンの波が、とうとう朝ドラにも押し寄せてきたか、という印象が強い。

    2018年05月27日 08時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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