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「日本列島いきものたちの物語」出田恵三監督

自然感じるドラマ目指す

 自然ドキュメンタリー「日本列島 いきものたちの物語」が、2月4日公開される。監督はNHKで自然科学番組を手がけてきた出田恵三=写真=。これが初の劇場用長編だ。

 キタキツネ、ヒグマ、ニホンザル、イノシシなど、様々な動物の家族愛の物語が、日本の美しい四季の風景の中で繰り広げられる。「『アース』など、これまでの自然ドキュメンタリーは自然のすごい場面を『見る』映画。こちらは自然を『感じる』映画。記録映像だが、ドラマを目指した」

 岩合(いわごう)光昭、中村征夫(いくお)ら日本を代表するカメラマン約30人が、全国30か所以上で2年半にわたって動物たちに密着、撮影を続けた。「全国を回ってなるべく撮影に立ち会ったが、体がいくつあっても足りなかった。できる限り個体を追いかけ、クローズアップで動物たちの喜怒哀楽に迫った」

 苦労したのは、撮影できた映像に合わせてストーリーを変えていく作業。「毎日、カメラマンから報告を受け、試行錯誤しながら物語を作っていった。思い描いたものが撮れず困った一方、思いもよらない動物の表情など、想像を超えた映像も集まった」

 東日本大震災で、撮影が4か月近く中断した。「震災は、テーマを見つめ直すきっかけにもなった。今だからこそ、仲間との絆や、動物の子供たちが旅立つ勇気、明日に向かっていく勇気に、より深く共感してもらえるんじゃないか」

2012年1月20日  読売新聞)

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