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ジブリをいっぱい

「日本漫画映画の全貌」展が開幕


「白蛇伝」のヒロイン「白娘」(c)東映
 世界から熱い注目を浴びる日本のアニメーション映画。その歴史をたどる展示会「日本漫画映画の全貌」が15日、東京・清澄白河の東京都現代美術館で始まった。

 日本最初の漫画映画は1917年と言われる。90年近くに及ぶ歴史を3期に分け、誕生から現代に至るまでの過程で残された原画やストーリーボードなどを展示している。

 第1期「誕生」では、戦前から戦後にかけての漫画映画創世記の白黒短編作品を紹介。続く第2期「発展」では、カラー長編作品が登場。「白蛇伝」(58年)「長靴をはいた猫」(69年)など、東映動画(現・東映アニメーション)の作品を中心にたどる。第3期「継承」は、近年の名作・傑作を、作画資料を通して見直す。東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント)、スタジオジブリ作品などにスポットを当てている。

 会場では「ルパン三世 カリオストロの城」(79年)に登場した名車フィアット500の実物や、今秋公開予定の宮崎駿監督の新作「ハウルの動く城」の立体造型物も展示。「白蛇伝」をはじめ、現存する最古の作品から最新作までの映画上映も行われる。


佐久間良子さん 左は、ライブアクションで「白娘」を演じた際の写真
 同館は昨夏「ジブリがいっぱい スタジオジブリ立体造型物展」を開催。入場者数は、約22万2千人で、6年前のポンピドー・コレクション展(約30万6千人)に次ぐ記録となった。今回の展示会は、その流れを継いだもの。

 開幕前の14日に開かれたオープニングセレモニーでは、同館の氏家斉一郎館長のほか、東映アニメーションの泊懋会長、エプソン販売の真道昌良社長、女優の佐久間良子さんがテープカットに臨んだ。

 氏家館長は「アニメーションという言い方が定着してきたのはここ20年くらいで、昔は漫画映画と呼んでいた。漫画映画がアニメーションに至る過程を総括することは、学術的にも意味がある」と挨拶した。

 佐久間さんは新人時代に「白蛇伝」で、アニメーションのモデルを実際の俳優が衣装をつけて演じる「ライブアクション」を担当。ヒロインの「白娘」(パイニャン)を演じた。

 白娘は同作公開時、高校3年生だった宮崎監督が「恋をしてしまった」というキャラクター。エピソードを聞いた佐久間さんは「名監督にそんなふうに思われていなんて、光栄です」と照れていた。

 期間は8月31日まで。入場料は大人・大学生1000円、中高生800円、小学生500円。詳しくはこちら。(依田謙一)


2004年7月15日  読売新聞)
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