「イノセンス」にデジタルの栄誉
「イノセンス」は、米国でもビデオセールス・チャート1位を記録するなど人気を集めた「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(1995年)の続編。近未来の電脳社会を舞台にしたSFで、ハリウッド映画「マトリックス」などにも影響を与えた。 セル画による2次元表現と、CG(コンピューター・グラフィックス)による3次元表現を融合した見事な映像と、テクノロジーがもたらす現代的テーマが評価された。 この日は、製作委員長を務めた奥田誠治・日本テレビ映画事業部長らが出席。奥田さんは、「5年前、皆で押井監督を男にしようと誓って作った作品。デジタル技術はもちろん必要だが、それを支える“人の気持ち”こそ重要だと思う」とあいさつした。 同作で音楽を担当し、部門賞とのダブル受賞となった作曲家の川井憲次さんは、「賞らしい賞をいただくのは今回が初めてなので嬉しい」と喜びを語った。 押井監督は渡米中のため、出席しなかった。 同賞は、総務省所管のデジタルメディア協会が、デジタルコンテンツの質的向上と人材育成を目指し、1995年に始めたもので、今年で10回目。 昨年1年間に発表されたデジタル作品が対象で、「イノセンス」のほか、コミュニティーサイト「mixi」や、掲示板サイト「2ちゃんねる」が生んだ恋愛物語「電車男」などが、部門賞を受賞した。 贈呈者として壇上に立った麻生太郎総務大臣は、「高齢化が進んでも、情報通信技術があれば活力ある高齢化社会になる。受賞者の皆さんは、その最先端を担っているという自負を持ってほしい」と激励した。(依田謙一) (2005年2月8日 読売新聞)
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