ベネチア映画祭、ジブリに「技術貢献賞」
ジブリ作品では、宮崎監督の前作「千と千尋の神隠し」が、一昨年2月のベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞を、昨年3月の米アカデミー賞で長編アニメーション映画賞を受賞しており、スタジオジブリの優れた技術力が改めて世界に認められた。 「ハウル」は、英国の作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童文学が原作のファンタジー。魔女ののろいで老女にされた少女と、魔法使いハウルとの「動く城」での共同生活が描かれ、戦火の中の恋に加えて、老いなどのテーマも盛り込まれている。 中でも「動く城」のデザインや背景画のきめ細かさは、ベネチア映画祭の公式上映などでも特に評価が高く、現地紙も「アニメーションの魔法にかかった」「仰天させるような新しい映画」と絶賛した。 主題歌の作詞者で詩人の谷川俊太郎さん(72)は、「先端科学ではなく、アナログ的な科学への郷愁が人の心を打つ作品。動く城の仕組みや、その動き方、背景の美しさも素晴らしく、美術作品に動きの要素が加わった。宮崎さんほどの想像力の持ち主は、世界でもまれだ」と話している。 なお、日本を舞台に台湾の侯孝賢(ホウシャオシェン)監督が小津安二郎監督にささげた「珈琲時光(こーひーじこう)」は賞を逃した。 (2004年9月12日 読売新聞)
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