拝啓、人形に興味のない皆様 人形作家・恋月姫に聞く恋月姫(こいつきひめ)さん
球体関節人形とは、腕、足などの関節に球体を入れてつないだ人形で、自由なポーズを組むことができる。展覧会では、これまであまり知られることのなかった日本の球体関節人形の世界を一望することで、人形の本質について検証を試みている。監修は押井守。 人形とは、果たして一部の興味がある人だけのものなのか。四谷シモンに続き、同展に出品している人形作家・恋月姫に聞いた。(依田謙一) ――数ある人形の中で、球体関節人形に興味を持ったきっかけは。 恋月姫 確か20年ほど前だったと思いますが、アンティークドールと呼ばれる球体関節人形に出会って、いっぺんに引き込まれました。これこそ人形だと。 ――アンティークドールとは。
――アンティークドールは西洋人形のイメージが強いですが、恋月姫さんの作品には、和人形も多いですね。 恋月姫 和人形に憧れていたんです。私の出身は北海道ですが、周囲にアメリカ風なものはあっても、純和風なものがほとんどなかった。ですから、繊細に見えて実は大胆だという日本的表現には、敏感だったのかも知れません。だって、日本家屋にさりげなく入っている赤色の使い方なんて、強烈ですよ。 ――人形に憧れるというだけなら、購入という方法もありますが、自ら作ろうとした理由は。 恋月姫 単純なことです。アンティークドールが高価だったからです。最初は、絵を描いて代用していましたが、次第に、実物を作りたいと思い始めました。 ――作り方はどのように学んだのですか。 恋月姫 独学です。絵画と一緒で、こうすればプロになれるという方法はありません。この世界は、一人でやってきた作家が多いですよ。今回の展覧会に出品されている作家も面識のなかった方ばかりです。 ――四谷シモンさんによると、今回の展覧会によって、日本の人形作家が激しいものを作る傾向があるということが分かったということですが。 恋月姫 海外の作家にはないフェチシズムがあるのは確かでしょうね。シモンさんのおっしゃっている「激しい」と合うかどうか分かりませんが、熱いものを作りたいというのはある。実際、人形同士が並んだときのエネルギーはすさまじいですよ。(次ページへ続く) (2004年3月9日 読売新聞)
|
|
| ▲この画面の上へ |
|
会社案内|
サイトポリシー|
個人情報|
著作権|
リンクポリシー|
お問い合わせ| YOMIURI ONLINE広告ガイド| 新聞広告ガイド| 気流・時事川柳(東京本社版)への投稿| 見出し、記事、写真の無断転載を禁じます Copyright © The Yomiuri Shimbun. |