フリート・フォクシーズ来日公演
一つの曲に一つの世界観
米国の人気バンド、フリート・フォクシーズが来日公演を行った。美しいボーカルのハーモニー、そしてフォークの繊細な感覚を伝えながらも、スケールの大きなサウンドを聴かせた。
昨年出た2作目のアルバム「ヘルプレスネス・ブルーズ」(Pヴァイン)は全米4位を記録。グラミー賞では、最優秀フォークアルバム部門にノミネートされた。
ボーカルで中心人物のロビン・ペックノールド=写真=は、2作目について「より個人的な歌詞になった」と語る。冒頭の「モンテズマ」から「自分のことだけを考えていればいい人生を きれいさっぱり諦められるだろうか?」と内省的だ。芸術家としての野心と実生活との間で生まれる葛藤を歌ったという。アルバムの表題は、「無力感のブルース」といった意味だ。「現代はテクノロジーが発達し、大企業が力を持っている。個人で何かを変えるのは難しいと感じてしまう」。けれど、そんな中でも希望を見つけたい。最後の曲では「僕はいつの日か目を覚ますから」と歌う。
基礎にあるのは、アコースティック色の強い音作りだ。ボブ・ディランらの音楽に影響を受けた。彼らのように、「一つの曲に、一つの明確な世界観を込めていきたい」と力説する。
スタジオジブリ作品などが好きで、日本のアニメにも詳しい。「人間対自然、文明対自然といった日本の作品の内容に、共感するんだ」
(2012年2月16日 読売新聞)
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