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AI、移籍後初アルバム

素直に パワフルに

「まず、シンプルで強い言葉にひかれた。そして、みんなと力を合わせているけど、一人でも生きていけるような強い気持ちでいたいという思いを込めた」とタイトルについて語るAI=鈴木毅彦撮影

 歌手のAIが新作「INDEPENDENT」(EMI)を22日に出す。ソウル、ダンスミュージック、弦楽風のアレンジなど多彩な音世界に加え、歌唱表現も幅広さを増した。

 一曲一曲の個性は異なるが、前向きなパワーが貫かれた一作だ。

 「チャレンジしたアルバム」。今作について一言で語る。ハスキーな地声を生かして、R&Bの曲やバラードを情感たっぷりに歌い上げることが得意だが、今作は様々な表現を試している。シングル曲「ハピネス」では、抑揚をつけない平板な歌い方でひたすらパワーを強調し、「ユメノムコウ」では裏声も多く使っている。「DANCE TOGETHER」では、ダンスビートに合わせて声を加工した。

 レコード会社を移籍して初めてのアルバム。新しい一歩を踏み出すにあたり、柔軟な姿勢で臨んだ。7か月の制作期間の中でニューヨークやロサンゼルスのプロデューサーを訪ね、様々なアイデアの提案を受けた。歌詞でも素直な表現が目立つ。「今までは強がっていたし、かっこつけていた。タイトルも、今までは『ONE LOVE』のような素直なものは付けなかった」と語る。

 CM曲としても知られる「ハピネス」の「君が笑えば この世界中に もっと もっと 幸せが広がる」という歌詞は、東日本大震災などの影響も受けている。「会った人みんなが元気になってほしい。いろんなことが起きて、みんながいろんなことを感じている今なら、こういう気持ちが伝わるだろうなと思った」と語る。

 昨年12月に行われたマイケル・ジャクソン追悼イベントでは、マイケルの兄たちの「ジャクソンズ」をリードするような見事なステージを見せた。こうした海外への視線は、以前から公言しているグラミー賞への夢があるからだ。「本当に欲しいのは、グラミー賞より説得力。いい歌詞のメッセージを発して、たとえば『戦争やめろ』って言ったら止められるような人になりたい。音楽にはそういう力があると思うし、私も影響を受けてきた」(清川仁)

2012年2月16日  読売新聞)

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