YUI 3作目アルバム全力で生きた昨日明日も清新な音世界で、若者を中心に支持を集めるシンガー・ソングライター、YUIが、3作目となる「I LOVED YESTERDAY」(ソニー)を発売。前作に引き続き、オリコンチャート1位を獲得した。(桜井学) いきなり核心を突く寸鉄のような強い言葉が並ぶ。 「ケンカになればすぐ謝る よわくてアナタハズルイヒト」(Namidairo)。「目をそらしたら たぶん話し出すのね?/わかりあえないね あなたとは」(Am I wrong?) 「(相手を)困らせたいわけじゃない。素直でありたい。だから、こういう気持ちになるのがいけないの?と葛藤を歌ったんです」 言葉を探すように、静かな声で話す。どこまでも一本気で、逃げやうそ、そして媚びも許さない。若さに似合う、潔癖さやきまじめさがそこに見え隠れする。声にはあどけなさすら残るが、そんなところも若者には身近に思えるのだろう。 シングル曲としてヒットした「My Generation」は、「シンプルなロックン・ロールのイメージ」で作った。軽快なギターのフレーズに、切迫感のある彼女の声があいまった佳曲だ。現在、21歳のYUIは、「制服 脱ぎ捨てた16のアタシに 負けたくはないから」と歌う。音楽に専念しようと決意したころを、振り返りながら作ったという。 米国のロックバンド、ボン・ジョヴィやカナダ出身の女性歌手、アヴリル・ラヴィーンが好きだった。やがて地元・福岡の路上で演奏を始めた。 「それまであまりライブを見たことがなかったので、生の音のすごさを知った。家ではうるさいので海とかで、よくギターを練習しました」。レコード会社のオーディションを受けたのが2004年。その1年後に17歳でメジャーデビューした。 06年公開の映画「タイヨウのうた」では、難病を抱えた少女を熱演した。「自分じゃない(別の)女の子の感じ方」を演技を通して経験し、「表現の幅が広がった」。現在は音楽に集中する日々。それが「ありがたい」と思う。 アルバムのタイトルには「後悔しないように生きるというメッセージを込めた」。全力で生きた。だから、そんな昨日を愛せた。明日も、これからも、そうでありたい。「それがすてきなことだと思います」 来月からは全国ツアーも始まる。 (2008年4月19日 読売新聞)
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