岡本健一 命がけで演じる太宰井上ひさし作「人間合格」作家・太宰治(本名・津島修治)の青春時代を描く井上ひさし作「人間合格」が、2月10日から3月16日まで、東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで上演される。明るく、友情に厚い津島を、岡本健一が演じる。1989年初演で、過去に風間杜夫や渡辺いっけいらが演じてきた津島を、岡本がどう表現するのかが見どころだ。 東京帝国大学に合格した津島(岡本)は、下宿先で生涯の友となる佐藤(山西惇)、山田(甲本雅裕)と出会う。馬渕英俚可、田根楽子の女優2人が、それぞれ7役をこなし、津島との交遊を彩る。 「こまつ座への参加は初めてだが、井上作品は数多く見た。重いテーマであっても笑える場面があり、その居心地の良さが魅力だった」と岡本。「太宰作品には、落ち込んでいる時に読んで救われたこともあり、太宰を演じることができるのはうれしい」 太宰作品には、陰陽の二面性があるところが魅力的だという。 「津島を演じるのは、苦しい面がある一方で、楽しい側面もある。それは壮絶な人生であり、演じていてつらいことも時々ある。苦しみを想像して演じることは、自分を追い込んでいく作業にも通じる」 アイドル出身だが、舞台に立ち始めて約20年。「舞台を経験するたびに自らの肥やしになる。今回は、固定客の多い井上作品への挑戦。身を削って命がけで演じれば、新しい津島の姿を見せられると思う」と張り切っている。 演出は鵜山仁。(電)03・3862・5941。 (2008年1月30日 読売新聞)
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