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「浮島丸」日韓の悲劇、鄭福根「荷」24日から

 東京演劇アンサンブルは、韓国の女性劇作家、鄭福根(チョンボックン)作「(チム)」(訳・石川樹里)を、24日から3月4日まで東京・武蔵関のブレヒトの芝居小屋で上演する。演出は坂手洋二。

 終戦直後の1945年8月22日、炭鉱や鉄道工事などに駆り出されていた朝鮮人数千人を乗せた浮島丸が、青森・大湊港を出港する。故国に向かったはずの船は2日後、舞鶴港沖で爆発、沈没する。

 この史実をモチーフに、一つの荷物を韓国の遺族に送る芳子(原口久美子=写真左)と、受け取りを拒んで返送する金潤植(キムユンシク)(チョン・スンギル=同右)のすれ違いを通して、日韓関係の歴史、悲劇を浮かび上がらせる。

 「事件のことは、この作品で初めて知りました。重いテーマですが、重さから自由になった方が、お客さんには物語としてちゃんと伝わると思う。そこを今、考えています」とチョン。

 祖父の手元に残った荷物を、時を超えて韓国の遺族に返したいと願う芳子役の原口は、「この荷物の重さは、日本人として避けられないものだし、これから先、こんな荷物を残してはいけないんだなと思います」と話している。

 (電)03・3920・5232。

2012年2月22日  読売新聞)

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