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漫画「アストロ球団」 実写ドラマで「型破り」再現

今夏テレ朝 長嶋一茂ら出演

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主役の球一役は中学まで野球経験のある林剛史(右から2人目)が演じるほか、球五役には西武・松坂投手と高校時代バッテリー経験を持つ上地雄輔(右端)など、野球のできる俳優が出演

 1970年代、「1試合完全燃焼」をテーマに少年たちを熱狂させた破天荒な野球漫画「アストロ球団」が、この夏、テレビ朝日でドラマ化される。CSのスカイパーフェクTV(スカパー)が初めて地上波の番組に出資。長嶋一茂らプロ野球関係者も登場するなど、原作に劣らず型破りな企画だ。(津久井美奈)

 原作は、72年から4年間、週刊「少年ジャンプ」に連載された。単行本全20巻ながら描かれるのはわずか3試合。打って砕けたバットの破片で守備をかく乱する「ジャコビニ流星打法」や「ビーンボール魔球」など、奇抜な技が次々と登場する。こうした技の映像化が難しく、アニメ化もされていなかった。

 テレビ朝日が今年、「プロ野球完全燃焼主義」を掲げて野球中継の演出に使ったところ、問い合わせが殺到。「1試合完全燃焼こそ今のプロ野球に必要」(スポーツ局・秋山純プロデューサー)と、スポーツ局と事業局の企画で、深夜時間帯にドラマ化することになった。事業局の清水祐美プロデューサーは「アニメも考えたが、原作の精神を伝えるには実写の方がいい。原作のすさまじさをきっちり伝える作品を作りたい」と話す。

 スカパーは、番組の開発・投資を展開する企画会社「スカパー・ウェルシンク」を昨年設立、映画「交渉人 真下正義」などに参画してきた。さまざまなプロ野球中継が見られるチャンネルセットが好調なこともあり、出資を決めた。

 スカパーのコンテンツ投資部・清水賢治部長は「原作はスポーツ物の王道を行く破天荒な作品。映画『少林サッカー』がヒットしたように、こうした実写作品がうける可能性はある。ばかばかしくも大まじめな作品になれば」と期待する。

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迫真の演技で名投手・沢村栄治を演じる長嶋一茂

 CGを最小限に抑え、ワイヤアクションなどで可能な限り実演することとし、主な出演者は知名度より野球のできる俳優を選んだ。千葉真一や長嶋らのほか、現役プロ野球選手も登場予定だ。

 「タレントであり、読売巨人軍代表特別補佐という両方の立場をプラスして手伝えれば」と長嶋。

 小学生のころ胸躍らせながら原作を読んだという長嶋は「野球関連のドラマやアニメが少なくなっている中、野球の盛り上げにつながる。このドラマで興味を持ち、野球をやりたいと思ってもらったり、野球から離れていた人たちが面白さを再確認してもらえればうれしい」と話している。

 放送は8月10日深夜からテレビ朝日で。スカパーは7月25日から放送する。

 【アストロ球団】遠崎史朗・原作、中島徳博・作画。ボール形のあざを持ち、昭和29年(1954年)9月9日午後9時9分9秒に生まれた9人の超人たちが、名投手・沢村栄治の遺志を継いだという謎の男・シュウロに集められて世界最強球団を結成。米大リーグ打倒を目指す。

2005年6月8日  読売新聞)
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