つんくが「クラシック娘。」結成“オペラ声”でモー娘ヒット曲「モーニング娘。」など数多くのアーティストのプロデュースを手がけてきたつんくが、歌って踊れるソプラノ歌手を一堂に集めた「クラシック娘。」を結成した。 クラシック音楽の楽しさをより多くの人に味わってもらおうと、つんくが企画したさまざまな試みは、「題名のない音楽会21」(テレビ朝日系=日曜前9・00)で21日と28日の2回にわたって放送される。(市原尚士) 小学生のころ、ピアノを約3年間習った経験しか「クラシック体験」を持たないつんくだが、クラシックは「究極のポップスと考えている」という。「『キッスは目にして』を聴いて『エリーゼのために』と同じだと分かった時、クラシックがさまざまなメロディーの宝庫だと気づいたんです」と語る。 それ以来、クラシックへの興味を持ち続けてきただけに、「題名のない音楽会21」は大好きな番組の一つだった。「クラシックの魅力を分かりやすく伝えたい」とつんくがプロデューサーに企画を持ちかけたところ、快諾が得られた。 最大の目玉は、なんといっても「クラシック娘。」。鵜木(うのき)絵里、小沢祐美子、田上(たがみ)知穂、北條聖子、高橋桂のソプラノ5人に、メゾソプラノの小林由佳を加えた若手実力歌手6人がメンバーだ。 「恋のダンスサイト」など、モー娘のヒットソング5曲をメドレーで披露する6人は、クラシックの発声法でポップスを歌うことに何の違和感も感じていないようだった。 「LOVEマシーン」をカラオケで熱唱した経験もあるという鵜木は、「まさか自分の“オペラ声”でモー娘を歌うことになるとは考えてもいなかった。それでも、やってみたらすごく面白くて、躍動感のあるステージに仕上がったのでは」と振り返る。 モー娘とクラシック音楽の共通点を「感動」と言い切るのは小沢で、「観客に感動を与えたいという思いは同じということが、実際に歌ってみて、はっきりと分かった」と笑顔で話す。 収録の様子を見ていた元モー娘の保田圭は、「私たちが歌った時と比べると、すごくゴージャスに聞こえた。感動しました」とその歌声を絶賛していた。 とはいえ、ポップスとクラシックの間には越えられない壁もあるようだ。番組では、つんくがベートーベンの交響曲第5番「運命」の指揮に挑戦したが、「リズムの取り方がポップスとは違っていて、最初は戸惑いましたが、楽しんで指揮ができました」と話す。つんくは、クラシックとポップスを融合させる試みを今後も継続させたいという。 クラシック娘の一員、小林は「ともすれば、私たちクラシック界の人間は技巧の巧拙に固執しがちだが、今回のステージでお客様を楽しませる姿勢が学べた」と、大きな収穫を得たようだ。他のメンバーも意欲は十分で、今後、彼女たちの活躍ぶりを目にする機会が増えそうだ。 (2005年8月11日 読売新聞)
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