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ブログな芸能人

 日記形式の簡易ホームページ「ブログ」が普及する中、芸能人の利用者も増えている。人気サイトの出版化も相次ぎ、ブログ界のスターが生まれつつある。(多葉田聡、福田淳)

私が女王

 ブログとは「Weblog(ウェブログ)」の略。通常のホームページに比べて開設や更新が手軽な上、トラックバックという機能を使って他のブログと容易に行き来できるため、大勢の人に読まれやすい。

 ブログを最初に有名にしたのはライブドアの堀江貴文社長だが、芸能界での先駆けと言えるのがタレントの眞鍋かをり。彼女のホームページには1日に十数万件のアクセスがあり、「ブログの女王」と呼ばれる。先月末に出版されたブログ本「眞鍋かをりのココだけの話」(インフォバーン)は早くも10万部に達した。

 中身を読むと、歯医者に行った話、タクシーに乗った際に職業を隠したエピソード、知人の結婚話など、まさに身辺雑記。絵文字や自ら撮影した写真を交え、日記感覚のリラックスした筆致でつづられている。「読まれるブログにするための10カ条」も紹介され、〈1〉格好付けはダメ〈2〉素性はできるだけさらして〈3〉ふだん話している言葉で――など“女王”ならではのノウハウを披露している。

 今や多くの芸能人が公式ホームページを開設し、結婚などの発表に使うケースも珍しくない。しかし、通常は事務所スタッフが更新作業を行うが、ブログではタレント自ら携帯電話などを使って書き込むことができる。

 ブログに関する本も監修した評論家の加野瀬未友(かのせみとも)さんは、「従来の公式サイトと違い、携帯電話で撮った写真を掲載するなど、本人が自由意思で書いているリアリティーを感じられるのだろう。芸能人のブログにトラックバックしたくて、自分もブログを始めたという人も多く、ブームの理由の一端になっているのでは」と分析する。本人直筆の“手書き感覚”がファンをひきつけているようだ。

「しょこたん」は1日52回更新

 TBS系の「王様のブランチ」などに出演しているタレント、中川翔子のブログ「しょこたん☆ぶろぐ」は、更新数の多さで群を抜いている。

 昨年11月から先月までの平均更新回数は1日13回で、最高記録は52回。「時間があると、すぐに携帯電話をいじるのが癖。移動中とか仕事の待ち時間とかに思いついたことを書いてます」と笑う。アニメ、漫画好きと公言するだけあって、アニメキャラクターのコスプレ写真や自分で描いた絵の写真を載せるなど、おたくなネタも多い。

 ブログを始めて驚いたのは、女性からの反響が増えたことだという。「好きな化粧品のことを書いたりすると、『私もです』とファンレターをもらったり、街で女の子から『しょこたんですか』と声を掛けられたり。友達みたいに感じてくれるんでしょうね」

 同名書籍も今月、ゴマブックスから刊行された。「まさか本になるとは思わなかった。何も考えないで読めますので、トイレとかに一冊置いてほしいですね」

私だけ? 気の抜けた感じ

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「パソコンを使わなくていいので、本当に身近で手軽な感じがする」と話す、だいたひかる

 「私だけ?」のネタで知られるお笑い芸人、だいたひかるもブログ愛好者だ。

 「ネットアイドルという言葉が生まれたころ、当時の所属事務所から『お前もネット芸人になれ』と言われ、パソコンを始めた」という。ホームページの更新作業も自分でやっていたが、月1回程度がやっとだった。

 しかし、昨年末にブログに切り替えてからは、更新ペースが週2、3回に増えた。「ひまな時に『今何してます』とか『これから弁当食べます』とか、絵はがきを送っている感じ」と話す。

 お薦めの小説や母親とのやり取りなどが飾らない筆致でつづられ、毒舌芸人らしからぬ素顔がのぞける。「普段の姿を見せるだけの気の抜けたブログ。商売心とか戦略とか何もない」と話すが、出版化も決まった。「マイペースで、その時に感じたことを伝えられたら」

吉井怜、青木さやか、ボビー…まだまだある

 芸能人の名前をネットで検索すると、本人が書いているブログをたくさん見つけることができる。

 白血病を克服した吉井怜はダイビングのライセンスを取得したり温泉に旅行に行ったりなどの日常を頻繁に更新。モデルの木村カエラや加藤ローサ、元フジテレビアナウンサーの木佐彩子らのブログも人気が高い。インリン・オブ・ジョイトイは歴史教科書問題など社会的な話題にも触れ、反響を呼んでいる。

 お笑い芸人も目立つ。山口智充や水道橋博士、青木さやからがライブの舞台裏などをつづっている。

 変わったところでは、ナイジェリア出身のボビー・オロゴン。マネジャーによる口述筆記だが、テレビで見せるおかしな日本語もそのまま再現されている。

2005年9月30日  読売新聞)
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