ブログ飛び出す鬼嫁ぶり 恐妻家の日記 ドラマに怖い…でも、愛してる?恐妻家の嘆きをつづったブログが原作の連続ドラマ「鬼嫁日記」(火曜後10・00)が、フジテレビ系で始まった。単行本化に続き、漫画誌での連載、テレビドラマ化と、メディア界を“席巻”する人気ブログについて探った。(旗本浩二) ブログとは、日記形式の簡易ホームページのこと。昨年から急速に普及し、今年3月末現在、延べ約335万人が開設している。原作者の会社員・カズマさん(33)は、2001年夏、妻(32)から小遣いをカットされたため、スロットマシンでの穴埋めを計画。その収支表代わりに、自分が開設したホームページ上で日記を書き始めた。ある日、5万円勝って喜んでいた時、妻が勝手に財布から3万円を抜き取ったことに怒り、その腹立ちを書き込んだ。 これが好評だったため、同年末から妻の言動に関する「実録鬼嫁日記」を書き始めた。昨年9月、ブログを管理するサービスの一つ「アメーバブログ」が賞金付きのアクセスランキングを開始した後は、ブログ(http://yugure.ameblo.jp/)に移行。同11月には1位となり、年間ランキングでもトップに立つなど、爆発的な人気を呼んだ。現在も、1日約4万5000件のアクセスがあるという。 日記は、夫婦の日常を会話形式でつづったものだが、“鬼嫁”の言葉は確かにすさまじい。 例えば、娘がこぼしたジュースを夫のTシャツでふいた時には、「近くにあったから」。財布からまた現金を抜き取った時の言い分は、「見つかるようなとこに置いとく、あんたが悪いのよ」。風呂場の水音がうるさいと、「今度音出したら殺すから!」。さらに極め付きは、「友達にあなたを見られると、なんかね……私が負けたような気がするのよ」……。 今年1月には、アメーバブックスから単行本として出版され、現在、12万部のベストセラーになっている。同社の木暮太一・統括責任者も「アクセス数が分かるので、底堅いファン層を確かめた上で出版できる」と、“ブログ発”のメリットを強調する。連ドラ化は今年春に決定し、7月からは漫画誌「スーパージャンプ」(集英社)でも連載がスタートした。 とはいえ、ブログは「単なるストレスのはけ口」というカズマさん。約5年に及ぶ結婚生活にも百点満点で90点を付けた。「家族って、マニュアル通りである必要はない。文句を言うのも、結局、愛があるから。今は、嫁の言い分も少しは分かるようになった」と話す。この夫婦愛こそが、ドラマのテーマでもある。 ちなみに、ブームについて当の妻の反応は今ひとつだが、カズマさんの母からは「恥さらしだから、親せきにも絶対言うな」ときつく言われているという。 「鬼嫁日記」のあらすじ メーカー勤務の一馬(ゴリ)は、自己中心的な妻・早苗(観月ありさ)に振り回される日々。念願の一戸建てを手に入れても、給料の大半を好き勝手に使われる上、買い物を厳しく指示されるなど、尻に敷かれる。唯一の楽しみは夜中、妻の“鬼嫁”ぶりをブログに書き込むことだった……。 (2005年10月12日 読売新聞)
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