なぜ鬼教師になったのか? 女王の教室 スペシャルドラマで復活初々しい真矢が…悲劇の過去天海祐希が鬼教師・阿久津真矢を演じ、話題を呼んだ昨年夏の日本テレビ系連続ドラマ「女王の教室」が、スペシャルドラマとして復活する。3月17、18日の2夜連続(後9・00)の放送で、真矢の封印された過去が明らかにされる。(市原尚士) 常に冷徹な表情を崩さず、体罰も辞さない悪魔のような鬼教師に、小学6年生のクラス24人の児童が立ち向かう。そんな姿を描いた連続ドラマは、最終回で25・3%の高視聴率を記録。終了直後から「なぜ鬼教師になったのか、過去を知りたい」など、続編を要望する声が相次いだ。 連ドラで、真矢の過去に触れなかったのには訳がある。大平太プロデューサーが経緯を説明する。 「過去をさかのぼる必要がないくらい、強いキャラクターだったので、鬼教師に踏みつけられる子どもの姿を描くことだけに集中した。真矢の過去を明かし、視聴者の共感を安易に集めようとは考えなかった」 今回のスペシャル版は、連ドラの続きとなる2006年春、半崎小学校で起こした事件の責任を問われ、「教職員再教育センター」で研修の日々を送る真矢の現在からスタートする。研修の中で、指導主事から来し方を振り返り、反省するよう迫られる真矢。ドラマは、彼女の過去にスポットを当てながら、進行していく。 前編の「エピソード1〜堕天使〜」では、愛と希望と理想に満ちあふれていた十数年前の新任教師時代のストーリー。真っ白なスーツ姿で、ニコニコと笑みを浮かべた真矢は、「あたしのことを先生じゃなく友だちだと思って、何でも相談してね」と、児童に熱く語りかける。 しかし、子どもたちは優しすぎる女教師をなめてかかり、教室内は日に日に収拾がつかなくなっていく。真矢は教壇から逃げるように結婚し、一人息子にも恵まれるが、ある日、悲劇が起こる――。 後編「エピソード2〜悪魔降臨〜」では、連ドラの中で唯一、真矢の過去を示唆していた「大きな胸の傷跡」の理由も明らかにされる。前後編を通じて、初々しい女教師が、悪魔のような鬼教師に生まれ変わるまでの数年間の記録をたどった内容になる。 天海は、「今回のスペシャル版を見れば、連ドラのエピソードの一つ一つについて、『あー、あの話にはこんな理由があったのか』と納得してもらえるのでは」と話す。 教育に一番大切なことは「子どもたちを一人の人間として信じること」と答える天海を評して、「天海さんに真矢が、真矢にも天海さんが乗り移っているようだ」と語る大平プロデューサー。スペシャルでは、新しい真矢、新しい天海にまた出会えそうだ。 (2006年2月21日 読売新聞)
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