現在位置は
です

TV

本文です

CM、ウェブ連動型20% 時間に縛られず表現

続編、謎解き、番外編…

写真の拡大
CMの撮影に臨む、お笑いコンビおぎやはぎのおぎ(中央左)とやはぎ(同右)。ウェブ連動型である点について、おぎは「その場しのぎでやってます」、やはぎは「意識はしてません」と語る

 最近のテレビCMで、ウェブサイトと連動した作品が目につく。CMの続きをウェブ上で流すなど、ウェブの活用法もさまざまだ。ウェブ連動型CMの制作現場を訪ね、メリットなどについて聞いた。(市原尚士)

 明治製菓のシュガーレスガム「XYLISH(キシリッシュ)」の新作「キシリッシュ ショー」の制作が都内のスタジオで行われた。女優の沢尻エリカ、俳優の小出恵介、お笑いコンビのおぎやはぎ、劇団ひとり、CM初出演のプロボクサー・亀田興毅が出演し、4種類のコメディーが展開される作品だ。

 テレビ版も完結しているが、続きのウェブバージョン(xylish‐show.jp)を視聴することで、CMをより楽しめるようにしている点が目を引く。

 電通のCMプランナー・高崎卓馬さんは「面白みを十分表現するには、テレビCMのような15秒や30秒ではとても無理。時間に制約のないウェブでは、自由に表現できる」と指摘。明治製菓・菓子マーケティング部の小野哲史さんも「テレビ版を見た人をウェブに引っ張り込み、そこになるべく長時間いてもらい、ブランドへの親しみをより多く持ってもらいたかった」と制作の狙いを説明する。

写真の拡大
生命保険会社アフラックの新CMもウェブ連動型。テレビ版では一部しか見られない架空の韓国ドラマ「イッショーサランヘヨ」を、ウェブではすべて見ることができる

 テレビ版の最大の特徴は、出演者が「ウェブまで引っ張る気?」「ウェブまで顔貸しな」などの言葉を発して、視聴者の関心を呼び起こしている点だ。

 カリスマ美容師に扮(ふん)し、「フーッ、してあげよっか」と沢尻エリカに接近する劇団ひとりは、「あのテレビCMを見て、ウェブを見ない人はいないでしょうね。絶妙なセリフになったと思いますよ」と自信たっぷりだ。

 ウェブ連動型のCMがテレビに登場するようになったのは、1990年代中ごろ。現在、1年間で約2万種類流れるCMの20%弱がウェブ連動型だという。

 連動型といっても、タイプはさまざまだ。〈1〉テレビCMの続きをウェブで流す(ライフカードなど)〈2〉テレビCM内の謎をウェブで種明かしする(ウィークリーマンション東京、富士通FMVなど)〈3〉テレビCMに連動したコントやドラマを番外として流す(ダック引越センターなど)――がある。

 CM総合研究所の関根建男代表は「テレビCMだけで、商品の特徴やイメージをすべて伝えようとする時代は終わった。15秒、30秒のテレビCMはあくまでも“つかみ”で、商品説明に十分な時間を割けるウェブ上に、いかに多くの視聴者を呼び込めるかが鍵になる」と語っている。

2006年7月13日  読売新聞)
現在位置は
です