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一流芸の神髄探る「極上の月夜」 日テレ系、16日夜から

番組の門出飾る「千手観音」
障害超越 見事な踊り

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聴覚に障害のある男女21人が、一糸乱れぬ踊りを披露する「千手観音」

 一流のエンターテイナーを招いて、その神髄を探る日本テレビ系のバラエティー番組「極上の月夜(げつよる)」(月曜後10・00、初回のみ後10・15)が16日から始まる。第1弾として登場するのは、中国から来日した聴覚障害者たちが一糸乱れぬ踊りを披露する「千手観音」だ。今月初め、川崎市内のスタジオで行われた収録を取材した。(市原尚士)

 神秘的な音楽に合わせ、両腕を前後左右に動かしたり、体の向きを変えたりすることで、まるで生きた観音様が目の前に出現したかのような幻想を与える6分弱の演目を再現して見せるのが「千手観音」だ。

 演技を披露したのは、16歳〜30歳の男女21人。全員耳が聞こえないため、ふだんの意思疎通は手話だけ。いったん踊り出せば、もちろん手話は使えないが、それでも完全に連携の取れた動きを見せるから不思議だ。

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2歳の時、病気のため聴覚をなくした団長のタイ・リファさん

 先頭で踊る女性団長のタイ・リファさん(30)が、「私たちは耳の代わりに全身で音を感じ、さらに出演者同士が呼吸を合わせることで踊りをまとめます。ここまでやるには、1日に十数時間の猛練習が必要なんです」と、その謎を解き明かしてくれた。

 文字通り、ピタリと息の合った演技を見せる21人全員が、実は中国で唯一の障害者プロ歌舞団「中国残疾人(障害者)芸術団」のメンバー。世界各国で、年間270回以上の公演を繰り返し、2008年の北京五輪の開会式で、この「千手観音」を披露する予定だ。

 番組制作陣が注目したのは、この演目を収めたDVDを約1年前に見たことがきっかけだった。総合演出を担当する岩間玄さんは、「最初に見た時、本当に腰を抜かした。障害を超越した場所に、素晴らしいパフォーマンスが存在していることを、多くの人に見てほしかった」と語る。

 番組の案内役を務める人たちも、鮮烈な印象を受けていた。「深い精神性が感じられる」と評した美輪明宏は感動のあまり涙を流し、音楽グループ「SOPHIA」の松岡充は「今までどんな場所でも見たことのないすごさを感じる」と、演技にくぎ付けだった。

 「千手観音」が番組の門出を飾ったことを素直に喜んでいた三宅裕司は、「上質のエンターテインメントを、今後もたくさん見ていただける番組として定着させていきたい」と笑顔で話していた。

2006年10月10日  読売新聞)
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