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自分らしさ一番出てる

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撮影・立石紀和

「大竹まこと ゴールデンラジオ」に出演 山本 モナ(やまもともな)

 「テレビでは表情と身ぶり手ぶりでカムフラージュできても、ラジオは自分の意見を言っていない時はリスナー(聴取者)にすぐ気づかれてしまう。言葉だけだと、ごまかしがきかないんです」

 ラジオから聞こえる声そのままの、歯切れ良い語り口。火曜にレギュラー出演している文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」(月〜金、後1・00)を聴くと、ラジオという媒体を大切にしている姿勢が鮮明に伝わってくる。

 テレビ・ラジオ兼営局だった朝日放送(大阪市)のアナウンサー時代から、ラジオ番組にはアシスタントで出演していた。だが、ラジオの面白さと怖さを同時に知ったのは、フリーになった後にレギュラー出演したTBSラジオ「アクセス」(月〜金、後10・00)だったという。

 約9か月間、番組ナビゲーターとして、生放送中に電話をかけてくるリスナーと丁々発止の議論を交通整理する役割をこなした。「まず自分自身の立場がしっかりして、その上に議論が偏らないようにバランス感覚を持ってと、しゃべりながらすごく神経を使いましたね」と振り返る。

 「アクセス」を卒業後、TBS系「筑紫哲也NEWS23」の新キャスターに抜擢(ばってき)されるが、直後に政治家とのスキャンダルが発覚して降板。アナウンサーやキャスターとして、「悪いヤツ」を批判することも多かった立場から一転し、自らがマスコミの俎上(そじょう)に載せられ、バッシングを受ける立場になった。

 「でも、私に対してバッシングがあるのも、一つのしかるべき意見だと思います」と言い切る。「記事の中にはウソもホントもある。でも私の意見だって100%正しいわけじゃない。批判、賛成、さまざまな視点。そんな多様な意見が、ちゃんと表に出ていることが大事なんです」

 「ゴールデンラジオ」でも大竹やゲストから、スキャンダルのことを面白おかしく蒸し返されることも多い。だが、今では「恋人ができたら、最初にこの番組で言います」などと、ユーモアも交えて切り返せるトーク術も身についてきた。「でも私は、その人に直接言えないことは、ラジオでも絶対に言わない。陰口は良くないから。これは、朝日放送に入った時からずっと貫いているポリシーです」

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生放送中は、大竹まこと(左)との息もぴったり。しかし、「大竹さんとは世代が違うから、ほとんどの問題で2人の意見が全然違う」という

 ラジオで最も楽しいのは、リスナーとの交流が実感できることだという。「たとえば『ジャガイモ買った』と言ったらすぐに、『こんな料理がおいしいよ』とメールが来たり、『ラッキョウむくのが大変』と言えば、簡単なむき方を教えてくれたりする。ほぼリアルタイムでコミュニケーションが成立するのがうれしい」と顔をほころばせる。

 今後の目標は、「まずは、大竹さんとこの番組をずっと続けること。そしていつか、自分のラジオ番組も持ちたい」と即答した。「一番言いたいことが言えて、思いが伝えられるのはラジオ。たぶん、良くも悪くも自分らしさが一番出ているメディアだから」(森重達裕)

2007年11月12日  読売新聞)
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