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冬の連ドラ 記者座談会

 3か月に1度やってくる、恒例の「ドラマ記者座談会」。今回は15作品を扱います。不景気のあおりを受け、どの局も制作費を削られる傾向にありますが、それでも作り手の心意気がビシッと感じられる作品を、一緒に探してみましょう。


トライアングル 華やか芸達者3人

キイナ 菅野の魅力光る

  記者票1位は「トライアングル」。関西テレビ50周年記念の「冠」が付くだけあって、お金がかかってて豪華だなあ、という第一印象です。

  堺雅人、佐々木蔵之介、谷原章介の芸達者3人が、一度に見られるとは。談志、志ん朝、小三治が集まったぐらいスゴイ。

  かなり怪しい行動の江口洋介が犯人じゃなかったり、少女時代に殺されたはずの広末涼子が生きていたりと、頭の中が大混乱するドラマ。次の展開が気になってしょうがない。

  2位の「ラブ♡シャッフル」は野島伸司脚本。停電したエレベーター内のシーンは傑作だと思った。女性からの感想はどう?

  ハイ、彼氏シャッフル、アリだと思います。最終的にどんなカップルの組み合わせになるのか、すごく気になる。

  軽く楽しい感じだと思ったけど、野島作品だから最後にどーん、と人生のどん底に突き落としてくれそう。それも楽しみ。

  3位の「ありふれた奇跡」は、山田太一作品。とにかくセリフがいい。自分の内面をズバリ言い当てられてる感じがして、何度もドキッとした。

  でも、山田作品にしてはセリフが浮いていると感じる場面もあった。役者がセリフを消化しきれていないのかな。

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キイナ

  菅野美穂大好きの僕は、「キイナ」が一押し。声がいいし、振る舞いもかわいいし、あんな同僚が欲しい。沢村一樹、草刈正雄ら脇もしっかりしている。

  初回視聴率ではトップの「ヴォイス」は、青春群像劇かミステリーか、色合いがはっきりしない。やっぱり「月9」は恋愛劇で勝負してほしい。

次は眼科もの?

  最近、フジ系は「コード・ブルー」「チーム・バチスタの栄光」「風のガーデン」と、医療ものが多い。次は眼科とか泌尿器科が狙い目かも。

  「歌のおにいさん」は、なかなか面白い物語に仕上がっていた。戸次重幸、片瀬那奈といった脇役陣もいい味。でも「GIRL NEXT DOOR」の千紗の配役は、それこそドラマで描かれていた「テレビ業界の裏側」を感じて、ちょっと引いてしまった。

一番の怪作

  「銭ゲバ」は、39年前に原作のマンガを読んだ。この時代に、この原作を、松山ケンイチ主演でやること自体が驚きで、今クール一番の怪作では。

  70年代の原作が今でも通じるということは、日本社会の本質が変わっていないということか。

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本日も晴れ。異状なし

  「本日も晴れ。異状なし」は、美しい島を見せて田舎を賛美するだけのドラマじゃないところがいい。坂口憲二の空回りも、まぁ許せるし、伏線もたくさんありそう。

  初回は思わせぶりな映像にモヤモヤしたけど。

  イケメンをどっさり集めた「メイちゃんの執事」は、「花ざかりの君たちへ」+「絶対彼氏」+「花より男子」。フジは確信犯だね。開始1分で「こんな学校あるわけないだろっ!」とツッコんでしまった。

  違うんですよ、現実離れしすぎているから、逆に気楽に見られるんです。私は見終わって、すっかり「自分もあの学園に……」という妄想ワールドに旅立ってしまいました。

  「必殺仕事人2009」は、ゴールデンで時代劇を復活させた意欲を買いたい。時代劇に現代の問題を投影させるのがこの作品の特徴だけど、初回の「ホストクラブ」はやり過ぎの感じ。

  「神の雫」は、ワインの香りを表現する花畑のCGにがっくり。いいマンガ原作なのにもったいない。

  「RESCUE」は、「西部警察」「SASUKE」「スクール・ウォーズ」「海猿」など、似た感じの作品が10コぐらい続々と思い浮かんだ。

  「特命係長・只野仁」はゴールデンでお色気が抑えられ、魅力半減。深夜のままで続けるべきでした。

  「Q.E.D.証明終了」は、はっきり言ってモーニング娘。の高橋愛ファン向け。初回のトリックもつまらなかった。

  「リセット」のブラックさは、何だか「笑ゥせぇるすまん」っぽい。物語の筋も適当過ぎる。

  でも、僕は結構笑えたけど。見解の相違でしょうか。

「私のイチオシ」と座談会への反論募集

 本欄では、読者によるドラマ人気投票「私のイチオシ冬ドラマ」と「記者座談会への反論」を募集します。応募いただいた方には、抽選で各局提供の特製グッズをプレゼントします。投票内容と希望するプレゼントは無関係で構いません。

 ▼フジ系「メイちゃんの執事」特製カイロケースを5人に
 ▼日本系「キイナ」特製図書カード(500円)を5人に
 ▼テレビ東京系「詐欺師リリ子」特製ポストカードと「Cafe吉祥寺で」エコバッグをセットで5人に
 ▼TBS系「ラブ☆シャッフル」の特製エコ・バッグを10人に
 ▼朝日系「特命係長・只野仁」の高橋克典サイン入りポスターを3人に
 ▼朝日系「必殺仕事人2009」の特製クリアファイルを5人に。

 応募は、はがき、ファクスのほかヨミウリ・オンラインのホームページでも受け付けます。それぞれ〈1〉イチオシ冬ドラマ作品名〈2〉希望するプレゼント〈3〉イチオシの理由〈4〉記者座談会への同感・反論の意見――を記入の上、郵便番号・住所・氏名・ペンネーム、年齢、職業(学年)、電話番号を明記して、〒100・8055 読売新聞東京本社文化部「イチオシ冬ドラマ」係へ。締め切りは2月10日(必着)。

 ※募集は締め切りました。投票ありがとうございます。


座談会出席者
 (辻)35歳。中国語が堪能
 (小)30歳。働き者
 (汗)48歳。サブカルの帝王
 (睦)32歳。趣味フットサル
 (森)32歳。落語好き
 (井)40歳。冷静沈着
 (め)28歳。紅一点。編集アシスタント

2009年1月23日  読売新聞)
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