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「中年」のリアルな戦い…「特命係長・只野仁」ファイナル

6、7日・テレビ朝日系

ふだんの只野は穏やかな性格の係長

 昼は気弱なダメ社員、夜は会社を救う「必殺仕事人」。そんな主人公が人気を集めたテレビ朝日系のドラマ「特命係長・只野仁」が、6、7日の連続放送(後11・15、一部地域除く)で幕を閉じる。只野(高橋克典)は、最後にどんな活躍を見せてくれるのか。(泉田友紀)

 只野は、大手広告会社・電王堂の社員。ふだんは、ぼーっとした外見で目立たないが、実は会長直属の「特命係長」という裏の顔を持ち、夜は危険な薫りのする男に変身。鍛え上げた肉体で女性をとりこにし、社内外のトラブルを次々と解決していく。

 2003年、深夜11時台の「金曜ナイトドラマ」枠でシーズン1が始まった。アクションやギャグなど、エンターテインメントの要素をふんだんに盛り込み、人気を博した。お色気シーンもユーモアにくるみ、男性だけでなく、女性視聴者からも支持を集めた。

 07年のシーズン3の最終回は、視聴率が17・0%に達し、映画化もされた。09年にはゴールデン帯(午後7〜10時)に進出した。

 「ファイナル」の第1話「景気のいい男」では、やけに羽振りのいい電王堂社員をとりまく不気味な集団に立ち向かう。また、第2話「封筒の中身」では、次期役員候補と目されていた幹部社員が自殺した謎に迫る。

 今回の特徴は何と言っても、まるでスーパーマンのような只野に、生活習慣病という“難敵”がしのびよること。シリーズ開始から約10年、中年となった只野は、体力の衰え、将来の不安を抱えつつ、会社にかかわる不穏な敵と戦わなければならない。年齢を感じさせないヒーロー像とは違い、リアルな姿で戦いに挑む。これが、只野らしい「ファイナル」なのだろう。

高橋克典「笑ってもらえたらいいな」

 シーズン1から只野を演じ続けてきた高橋に話を聞いた。

「撮影現場は同窓会みたいで楽しかった」と語る高橋克典

 3年前に一度、只野はやめたつもりだった。「もういいだろう」って。その後、誘いがあっても断ってきたけれど、東日本大震災があってすぐ、僕の方から持ちかけた。面白いと言ってもらえるドラマを作って、その瞬間だけでも笑ってもらえたらいいな、と思った。

 とにかく、只野は面白ければいいというのが基本。単なるサラリーマンものを超えて、時代劇のようでもあり、(社会の悪を抹殺する1980年代の人気ドラマ)「ザ・ハングマン」のようでもあり。大変だったけど、やっていて楽しかった。お色気シーンもあるけれど、必要以上に生々しくならないように気を配りました。

 始めた時は、皆さんにこんなに長く愛してもらえるとは思っていなかった。僕にとっては分身の一人。あ、でも、生涯の当たり役と言われると困るけどね。

 47歳になり、体を作るのが大変だろうなと思っていましたが、何とかなった。今回は生活習慣病も一つのテーマですが、いろんな見方で楽しんでもらえればと思います。

2012年1月5日  読売新聞)

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