WOWOW「渋谷ステーション」
情報番組を公開生放送
東京・JR渋谷駅から公園通りの坂を上った渋谷区役所の手前に、WOWOWの「渋谷ステーション」はある。(大木隆士)
ここでは月〜金曜午後6時55分から、無料番組の「ザ・プライムショー」(WOWOWプライム)を生放送している。ゲストを目当てに、ガラス張りのスタジオ前に観客が集まっている。若者への情報発信拠点にという狙いだが、果たして、渋谷の新名所になれるだろうか。
2日のゲストは、NHK大河ドラマ「龍馬伝」にも出演した若手人気俳優・佐藤健。寒さに耐えつつ女性ファンが、スタジオ前の歩道に何重にも張り付いていた。これまでで最高の約150人が集まった。
放送が始まり、佐藤が登場すると一気に盛り上がった。何とかスタジオ内をのぞこうと、ファンはあちこち動き回る。佐藤がガラス壁に近づき手を振ると、大きな歓声が起きた。
「ザ・プライムショー」開始は、同局が3波体制となった2011年10月。チャンネル数が増え、帯番組の無料放送をする余裕が生じた。エンターテインメントの情報番組として、ジョン・カビラをホスト役に、内田恭子、土屋アンナら曜日ごとの女性司会者が脇を固める。
グラミー賞授賞式前には1週間、同賞の見どころを紹介する予習番組を放送した。非加入者を呼び込む“窓”の役割とともに、スポーツ、音楽などの情報を紹介し、加入者に興味を持ってもらうことで契約継続も狙う。
放送のため新設されたのが渋谷ステーション。銀座や青山なども候補となったが、選ばれたのは若者の街・渋谷。同局が弱かった20〜30歳代の層に狙いを絞ったためだ。毎回数人の視聴者を抽選で招待するほか、脇のブースでは、連動したネット番組を配信している。放送のない時間には、スポーツ大会のグッズやプラモデル、映画「ハリー・ポッター」の小道具などが展示され、見学できるほか、トークショーも開かれている。
「放送局としての顔を作りたかった。加入者増のため、若い世代にアピールし、広げたい」と、編成部の口垣内徹は語る。
しかし、今のところ同局の情報発信力の弱さを露呈しているのも事実だ。大通りに面したスタジオに人気俳優が登場しながら、最高で150人という数字は、まだ少ない。大きな混乱もなくスターを見ることができて、ファンにはありがたいかもしれないが、「もっと認知度を上げていかないと」と、口垣内も認める。
28日は同番組が放送100回を迎える。合わせて27日から1週間、無料放送の枠を拡大する。
27日は、アカデミー賞の結果や授賞式の報告を、午後9時まで行う。28日は「シルク・ドゥ・ソレイユ コルテオ」の公演、29日はアンドレア・ボチェッリのライブ、3月2日は映画「リトル・ランボーズ」が、通常の番組に引き続いて無料放送される。
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