堺雅人さん(ヒミツの花園)
仕事に合わせ興味変化
女性編集者を困らせる4兄弟は、収録の合間を見つけては、ボードゲームに興じ、歓声を上げる。
「見た目も背負ってきた人生も全く違う役者4人が集まって、本物の兄弟に見えるか不安だったけど、撮影が始まったら全く問題ありませんでした」
個性的な弟たちを静かに見守る長男の航役。実生活でも2人の弟がいる長男だ。「リーダーシップのある兄じゃないので、入りやすい役でした」
困ったのは漫画だった。絵の道を志しながら兄弟のために断念し、背景担当になったという設定。ところが「漫画は読まないし、美術の成績は、5段階評価の2か3」で、ペンの持ち方や手の動かし方から身につけていった。
高校時代から演劇部で活躍。大学では劇団に所属し、本格的に俳優活動を開始した。「バンドでも何でも良かった。たまたまそれが芝居だっただけ。絵がうまかったら美術部に入っていました」
「自分に興味がないので、仕事に合わせて興味が移り変わります。一生その連続なのかな、俳優って」。甘いマスクの下の素顔は謎めいている。
文・旗本浩二
写真・本間光太郎
Q 釈由美子さんの印象は?
A 夏世と変わらず、すごくまじめな人。周りでもり立てて守ってあげたい気持ちになります。
Q 舞台とテレビで軸足はどちらに?
A 特にないです。他人が書いたせりふを自分が演じる点は変わらない。舞台はすぐにお客さんの反応が分かりますが、ドラマでは、いつか皆さんにお届けするつもりで演じています。
Q 4兄弟の中で誰に似ていると思いますか?
A 素の自分は、何を考えているかよく分からない陽(ひなた)。仕事の時は、情熱的な修。智のようなウソとホントを使い分けているようなところもあります。
Q 休みが1か月間あったら何をしますか?
A 仕事を休みたいなんて思いません。1か月あったら、次の仕事の準備してますよ。
ヒミツの花園(フジテレビ系火曜後10.00)
少女漫画誌の編集者・夏世(釈由美子)は、売れっ子漫画家・花園ゆり子の担当になる。それは、航(堺雅人)、修(池田鉄洋)、智(要潤)、陽(本郷奏多)という4兄弟の、共同ペンネームだった。
| プロフィール |
さかい・まさと
1973年10月14日、宮崎県生まれ。早大在学中から舞台で活躍。ドラマでも活動を始め、NHK「オードリー」、同「新選組!」、フジ「エンジン」などにレギュラー出演。今秋公開の映画「壁男」では主役を演じる。 |
(2007年1月26日 読売新聞)