祝賀コンサートに50万人…オバマ氏、市民を鼓舞【ワシントン=黒瀬悦成】20日に就任式を控えたオバマ次期米大統領は18日、ワシントン中心部のリンカーン記念堂前の野外広場で開かれた大統領就任祝賀コンサートに登場し、集まった市民ら約50万人を前に演説した。 オバマ氏は、「目の前に立ちはだかる難題がいかに巨大であろうとも、米国は苦しみに耐え、最終的に勝利し、建国の祖たちの夢は我々の時代に生き続けるだろう」と述べ、市民らを勇気づけた。 この日はオバマ氏の演説を聞こうと早朝から市民が続々と広場に参集。気温3度の寒さの中、オバマ氏は、南北戦争で分裂した米国を再びまとめあげたリンカーンの像を背に、聴衆に対し、深刻な経済危機やイラクやアフガニスタンでの戦闘長期化などを念頭に、「これらの問題が簡単に解決すると偽ったりはしない。長い時間を要するだろう」と指摘。「米国では何でも実現可能だ」と強調し、米国人が苦しい時に示してきた不屈の精神を発揮し、一緒に国難に立ち向かおうと訴えた。 「我々は一つ」と題されたこの日のコンサートは、就任式までの3日間にワシントンで予定されている、数々の祝賀行事の幕を開けるもので、米ロック界の大御所ブルース・スプリングスティーンさんや人気女性歌手のビヨンセさん、ロックバンドのU2など大物アーティストが演奏し、お祭りムードを盛り上げた。 ワシントン市内では週末にかけ、全米から飛行機や大型バスで市民らが次々と到着し、空前のにぎわいを見せている。20日の就任式の人出は200万人以上まで膨れ上がる見通し。また、19日は、黒人の公民権運動指導者、マーチン・ルーサー・キング牧師の誕生日にちなんだ国民祝日に当たり、オバマ氏とバイデン次期副大統領も記念行事に参加して、黒人差別撤廃への道筋をつけた偉大な先人の遺志継承を誓う。 (2009年1月19日14時16分 読売新聞)
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