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元次官宅襲撃「犬の敵討ち」…小泉容疑者が供述

 さいたま市南区で山口剛彦さん(66)夫妻が殺害されるなどした元厚生次官宅襲撃事件で、「事務次官を殺した」と出頭してきた男について、警視庁は23日未明、血の付いたナイフを持っていたとして銃刀法違反容疑で逮捕した。

 男は、東京都中野区の吉原健二さん(76)の妻靖子さん(72)襲撃も認めている。出頭に使った車から見つかった2足のスニーカーの靴底が両事件の現場の足跡と一致。警察当局は男がともに関与したとの疑いを強め、まず殺害事件の解明を優先させる必要があると判断、埼玉県警が週内にも、山口さん夫妻の殺人容疑で再逮捕する方針だ。

 逮捕されたのは、さいたま市北区東大成町、無職小泉(たけし)容疑者(46)。発表によると、同容疑者は22日午後9時30分ごろ、東京・霞が関の警視庁北側に乗り付けた軽乗用車の中で刃渡り20センチの大型ナイフ1本を所持した疑い。ナイフの柄にも血が付いており、同県警が、山口さん夫妻の遺体の傷跡から推定した凶器の刃渡りとほぼ一致した。車内からはほかにも数本のナイフが発見された。逮捕後の23日午前4時すぎ、同容疑者は取り調べを受けていた麹町署から、拘置のため警視庁に移送された。

 捜査幹部によると、同容疑者は、「自分が以前飼っていた犬を保健所に捕まえられて殺されたことに腹が立っていた」などと供述、「山口と吉原は平気で命を奪う魔物。昔世話していた犬に代わって、自分が敵を討った」とも話しているという。

 同庁は23日、殺人未遂容疑で同容疑者宅と軽乗用車を捜索。車内から、手袋や紺色の野球帽、紺色の作業用上着、段ボール2箱を押収した。うち1箱に吉原健二さんあての伝票がはられていた。スニーカーの1足はひも付きだった。

 捜査幹部によると、同容疑者はJR大宮駅東口近くのレンタカー店で17日、出頭に使った軽乗用車とは別の白い軽乗用車を借り、吉原さん宅襲撃事件翌日の19日に返していた。同県警はこの車を浦和署に運び、検証する。

 同容疑者は出頭の理由を「騒ぎが大きくなり、逃げ切れないと思った」と話しているが、元次官を狙った理由など動機の解明を中心に、今後の取り調べが進むとみられる。

2008年11月24日03時16分  読売新聞)
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