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風が吹いた…民主、38選挙区でトップ当選

 12日投開票された東京都議選で圧勝した民主党。都内全体の得票数は、前回2005年より122万票も多い229万票に上り、42選挙区のうち、民主候補がトップ当選したのは38選挙区にも及んだ。

 「民主の看板は大きかった」。当選者の中には、告示3日前に公認を受けて、当選を決めた新人候補2人も含まれ、追い風の強さを象徴している。

 葛飾区選挙区で当選した佐藤由美さん(37)は告示のわずか3日前の6月30日、「自公過半数割れ」を目指す民主党に急きょ担ぎ出された。自身も「落下傘候補」を自認し、党内では「果たして地元で受け入れられるのか」(都議)と懸念する声も上がっていた。

 しかし、地元で選挙運動を始めると、「多くの人から『がんばってね』と声を掛けられた」と手応えを感じたという。佐藤さんは13日朝、「これからは、都議として人を支える仕組みを作りたい」と抱負を語った。

 その佐藤さんの出馬で4期連続当選を果たせずに次点に泣いたのは、自民党の鈴木一光さん(58)。13日朝、「流れに押し流されてしまった。風っていうのは本当に恐ろしい。こっちに何か問題があった気がしない」と肩を落とした。

 一方、定数8に有力11人が出馬した世田谷区選挙区。05年の前回は、1位から次点まで2万票台という大接戦だったが、今回、トップ当選した民主党新人、関口太一さん(33)の得票は5万9000票を超え、最下位当選者の得票の2倍以上だった。

 無所属で出馬表明していた関口さんも、民主公認を受けたのは6月30日。「無所属のままでは、比べものにならないくらい票は少なかったと思う」と、民主への「風」の実感を語る。世田谷区では上位3人を民主候補で占め、関口さんの陣営幹部は「自民の敵失。衆院解散を先延ばしにされ、有権者がお(きゅう)をすえた」と話した。

 42選挙区のうち、民主が1、2位を独占したのは、品川区、中野区など7選挙区。民主の女性当選者は10人。都議会事務局によると、これまで、一つの政党で女性が最も多く当選したのは、1997年の都議選で共産党の9人だった。

2009年7月13日14時51分  読売新聞)

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