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    炉心溶融を実験で再現…原子力機構、事故対策へ

     日本原子力研究開発機構は、東日本大震災の際に東京電力福島第一原子力発電所で起きた炉心溶融(メルトダウン)を再現する小規模実験を、新年度に行う。

     事故の際、核燃料の過熱や溶融がいつごろ、どのように進んだのかは、これまで限られたデータを基にコンピューター計算で推定されただけで、不明な点が多い。実際の核燃料を冷却水のない「空だき」で過熱させる実験により、機構は「事故で起きた現象を明らかにして、今後の原発の事故対策に役立てたい」と話している。

     実験は、茨城県東海村にある原子炉安全性研究炉で行う。研究炉の中心部にステンレス製のカプセル(長さ1・2メートル)を入れ、ミニ燃料棒(同30センチ)1本を水に触れないようにして収める。カプセルの周囲の核燃料から飛んでくる中性子によって、ミニ燃料棒の中のウランも核分裂し、2000度以上の高温になって溶ける。

     機構によると、実際の原発で使う長さ約4・5メートルの燃料棒の束に比べて少量で、核分裂はすぐに止まり、溶けて数分後には冷えて固まるという。固まった燃料は分析した後、他の核燃料と同様に、敷地内のプールで冷やして保管する。

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    2014年01月08日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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