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    汚染水タンクからX線、対策怠り基準の8倍超

    • 福島第一原発の敷地の端近くまでぎっしりと設置された汚染水タンク群(昨年11月13日、読売ヘリから)
      福島第一原発の敷地の端近くまでぎっしりと設置された汚染水タンク群(昨年11月13日、読売ヘリから)

     福島第一原子力発電所で、汚染水タンクから発生するエックス線の影響を東京電力が軽視し、対策を講じないままタンクを増設し続けていることが9日わかった。

     国が昨年8月に認可した廃炉の実施計画では、原発敷地境界の線量を「年1ミリ・シーベルト未満にする」と定めているが、12月には一部で年8ミリ・シーベルトの水準を超えた。

     現在、周辺に人は住んでいないが、作業員の被曝(ひばく)量を増やす要因になっている可能性がある。原子力規制委員会は10日に東電を呼び、対策の検討に入る。

     タンク内の汚染水から出る放射線は主にベータ線で、物を通り抜ける力が弱い。しかし、ベータ線がタンクの鉄に当たると、通り抜ける力の強いエックス線が発生し、遠方まで達する。

     東電によると、様々な種類の放射線を合わせた敷地境界での線量は、昨年3月には最大で年0・94ミリ・シーベルトだったが、5月には同7・8ミリ・シーベルトに急上昇した。汚染水問題の深刻化でタンクが足りなくなり、敷地の端までタンクを増設したため、エックス線が増えたらしい。

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    2014年01月09日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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