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    核燃料搬出、18年以降に…廃炉工程表を改訂

     政府は12日午前の関係閣僚会議で、東京電力福島第一原子力発電所1~3号機の使用済み核燃料を2018年以降に搬出することを柱とする廃炉工程表の改訂を正式決定した。

     廃炉作業全体の完了時期を最長で51年(事故後40年)とした大枠は変えないが、使用済み燃料取り出しの準備に時間がかかっているため、作業開始を4か月~3年4か月遅らせる。工程表は11年12月に策定され、改訂は13年6月以来となる。

     同原発建屋内のプールには、使用済みと未使用を合わせ、1号機で392本、2号機で615本、3号機で566本の燃料が保管されている。使用済み燃料は熱や放射線を大量に出し続けるため、より安全な別のプールに移す必要がある。

     1号機は当初、昨年7月に建屋を覆うカバーの解体を始め、17年11月から使用済み燃料を取り出す計画だった。しかし、放射性物質の飛散防止対策に手間取り、がれき撤去も進んでいないため、開始を21年3月まで3年4か月遅らせることにした。20年4月の作業開始を目指していた2号機も、クレーンの設置方法の検討などに時間がかかっており、開始時期が20年8月~11月にずれ込む。3号機は今年7月に開始する計画だったが、除染作業が難航、2年半遅れの18年1月にずらした。

     一方、最難関の作業となる原子炉圧力容器から溶け落ちた核燃料の取り出しについては、取り出し工法の検討も進んでいることから、21年から始める目標を維持する。1~3号機のいずれから着手するかは決まっておらず、18年度前半をめどに具体的な取り出し計画を決める。政府は、圧力容器の外側の格納容器を水で満たし、放射線を遮蔽した上で取り出す「冠水方式」ができない場合に備えて、水を張らずに取り出す方式も検討している。

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    2015年06月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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