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    運用めど立たず…福島第一の「凍土壁」工事終了

     東京電力は9日、福島第一原子力発電所の1~4号機建屋周囲の土壌を凍らせ、地下水が建屋に流れ込むのを防ぐ「凍土壁」の工事を終えた。

     これで凍結を始める準備は整ったが、原子力規制委員会は「凍土壁を安全に運用できるか十分に確認できていない」として凍結を認可しておらず、運用開始のめどは立っていない。

     同原発の敷地では、山側から海側に向かって大量の地下水が流れている。地下水の一部は、溶け落ちた燃料が残る建屋に流入、汚染水が増える原因になっている。地下水の流入を減らすため、東電は1~4号機建屋の周りに凍結管約1500本を埋設して零下30度の冷却材を流し、全長約1・5キロ・メートルの氷の壁をつくることにした。工事は2014年6月に始まり、国費約345億円が投じられた。

     凍土壁は汚染水対策の柱とされ、建屋近くの井戸から地下水をくみ上げる「サブドレン計画」などと合わせ、建屋への地下水流入量を来年度中に1日100トン未満に減らすことを目指す。

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    2016年02月09日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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