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    福島第一「凍土壁」、効果は5月中旬…凍結開始

    • タッチパネルを操作し凍土壁の冷凍機を稼働させた(3月31日午前、東京電力提供)
      タッチパネルを操作し凍土壁の冷凍機を稼働させた(3月31日午前、東京電力提供)

     東京電力は先月31日、福島第一原子力発電所の汚染水対策の柱となる「凍土壁」の凍結を始めた。

     作業は午前11時20分から始まり、計30台の冷凍機を次々と稼働。凍結管内の冷却材を冷やしながら循環させた。5月中旬頃には地中に氷の壁ができ始め、地下水の流れを遮断する効果が表れるという。

     原子力規制委員会が30日に認可した計画では、凍結管1568本のうち、海側全体(約690メートル)と山側の48%(約420メートル)の計1010本分を先行して凍らせる。その後、山側の凍結範囲を95%まで広げる。最後の5%は、地下水位の様子を見ながら改めて計画を申請する。

     東電によると、現在、建屋に地下水が流れ込んで発生している汚染水は1日約550トンだが、凍土壁がすべて完成すれば数十トンまで減ると見込まれる。凍土壁の工事は2014年6月に始まり、国費345億円が投じられた。冷却に必要な電気代や設備点検で、今後も年間十数億円の費用がかかるという。東電の増田尚宏・廃炉・汚染水対策最高責任者は31日、「凍結は3段階に分けて慎重に進める。建屋内の汚染水の処理の完了につなげたい」と話した。

    2016年04月01日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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