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    コンビニ商品、ドローンで配送…福島で実証実験

    • 商品を配送してきたドローン(10月31日午前11時39分、南相馬市小高区で)
      商品を配送してきたドローン(10月31日午前11時39分、南相馬市小高区で)

     楽天とローソンは10月31日、移動販売車と小型無人機「ドローン」を組み合わせてコンビニ商品を配送するサービスの実証実験を、東京電力福島第一原発事故による避難指示が昨年7月に大半で解除された福島県南相馬市小高区で始めた。

     両社によると、同様のサービスは全国で初めて。高齢化率が高く、避難指示の解除後も買い物が不便な地域での利便性向上を狙う。

     移動販売車は毎週木曜午後2~3時、同区の小谷集落センターを訪れる。ここでは車載の商品を販売する一方で、車に積んでいない商品を買いたい場合には、客から注文を受けた移動販売員が、同区仲町のローソン南相馬小高店に電話で発注する。すると、約2・7キロ離れた同店でドローンにその商品を積み、約10分かけて同集落センターまで飛ばせて届ける仕組みだ。

     ドローンに積載できる商品の重さは2キロまで。安全に配慮するために、雨風が強い日や人が住む民家の上は飛ばず、主に河川の上空を飛行する。運行は、楽天の社員が管理に当たる。実証実験は来年3月末頃まで続く見通し。

     この日、同集落センターでは、住民から注文を受けた移動販売車の販売員が電話で店舗へ発注すると、まもなくドローンが温かいから揚げやコロッケを届けに来た。行政区長の高野次夫さん(70)は「買い物が便利になって、戻って来る人が増えることを期待したい」と話した。

     市被災者支援・定住推進課によると、10月12日現在の小高区の居住者は2240人。このうち65歳以上の高齢者が約半数の1138人を占める。

    2017年11月01日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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