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    放射性の汚染廃棄物、一般ゴミと「混焼」…宮城

    • 画面を見て燃焼に異常がないかを確認する職員(20日、宮城県角田市の仙南クリーンセンターで)
      画面を見て燃焼に異常がないかを確認する職員(20日、宮城県角田市の仙南クリーンセンターで)

     宮城県の仙南地域広域行政事務組合は20日、東京電力福島第一原発事故による放射性物質を含む国の基準値(1キロ・グラムあたり8000ベクレル)以下の汚染廃棄物の試験焼却を、同県角田市の「仙南クリーンセンター」で開始した。

     試験焼却は、予定している県内4圏域のうち仙南圏域が初めて。ただ、近隣住民からは健康被害を懸念する声も上がっている。

     この日は日付が変わった午前0時過ぎから、同センターで汚染廃棄物が入ったゴミの焼却を開始。午後2時40分頃には、焼却灰約7・2トンを、トラックに積んで仙南最終処分場(白石市)に搬送し、埋め立てた。

     同組合は、年末にかけ6期に分けて試験焼却を行い、汚染廃棄物30トンを一般ゴミと混ぜて燃やす「混焼」で処分する。各期で1日1トンの汚染廃棄物を一般ゴミ199トンと混ぜ、5日間連続で焼却する。第2、第6期の後には、実証結果を報告する住民説明会を開催する。

     同組合によると、安全対策として、仙南圏域内の10か所に設置されたモニタリングポストで、空間線量を測定。基準値を超えた場合、試験焼却を中止するという。

     今回の第1期で試験焼却するのは、白石市内の100ベクレル以下のほだ木。その後、徐々に放射性濃度を高くし、最終の第6期では、8000ベクレル以下の同市のほだ木を焼却する。

     同センター近くに住む女性(64)は、外出の際には自宅のそばに設置されたモニタリングポストの数値を確認するという。「どこかでやらなきゃいけないのは分かるけど、自宅のそばで居心地は良くないし、複雑な気持ち。地震が起きた時が心配」と不安げに話した。

     また、試験焼却に反対する住民団体のメンバーら約30人は20日、同センターを訪れ、施設を管理する「仙南環境サービス」の薗田雅志代表に申し入れ書を提出。住民との合意形成がないことや、健康被害の懸念を理由に試験焼却の停止を求めた。

    2018年03月21日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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