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    津波犠牲の女児側に賠償、1審支持…仙台高裁

     東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県東松島市立野蒜のびる小学校の女子児童(当時9歳)の遺族が市に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、仙台高裁(古久保正人裁判長)は27日、市に約2660万円を支払うよう命じた1審・仙台地裁判決を支持し、市側の控訴を棄却する判決を言い渡した。

     控訴審判決によると、女児は地震発生後、海岸から約1・3キロ離れた学校で、担任教諭から同級生の父親に引き渡され、同約700メートルの自宅に車で送り届けられた後で津波にのまれた。

     争点となっていた津波の予見性について判決は、「学校側には津波が想定浸水域を超えて学校まで押し寄せることは予見できなかった」としながらも、女児宅への帰宅ルートの一部が浸水域内だったことを重視。「女児を保護者以外に引き渡す方が、学校で保護を継続するよりも明らかに安全だったとは認められない」などと指摘し、女児の安全を確保する義務に違反したとして、学校側の過失を認定した。

     訴訟では、学校の体育館に避難した女性(当時86歳)の遺族も市に賠償を求めており、請求を棄却した1審判決を不服として控訴していた。控訴審判決はこの訴えについても1審を支持。市の指定避難場所だった体育館への津波到来は予見できなかったとし、「校舎2階以上に避難させる義務があった」とする遺族の訴えを退けた。体育館では、少なくとも地域住民ら18人が犠牲となったとされる。

    2017年04月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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