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    大川小遺構「1階のみ立ち入り可」…石巻市方針

     宮城県石巻市は13日、東日本大震災の遺構として保存する市立大川小、旧門脇小の被災校舎の整備方針と課題について住民らに説明した。

     いずれも内部公開のあり方が焦点となり、大川小は1階のみを立ち入りできるようにする一方、旧門脇小は内部に入れないが、部分保存する際の切断口から観察する方向で検討されている。

     市は昨年度、両校の校舎保存に向けて住民や有識者らでつくる検討会議をそれぞれ5回開催し、整備方針をまとめた。大川小は全体を現状のまま残し、旧門脇小は中央の3階までを部分保存する。この日の説明会で出た意見も参考にして来月に最終決定し、2019年度中に整備する。

     内部公開を巡っては、大川小では津波の威力で教室の床が大きく隆起しており、随時、語り部らが案内しながら立ち入りできないか検討しているが、補修工事による安全対策が課題となっている。亀山紘市長は説明会後、「震災を生々しく伝えるには遺構に極力手を加えたくない一方で、中に人を入れるには安全対策も必要。この二つの観点から1階のみの立ち入りなら可能ではないか」との考えを示した。

     旧門脇小はこれまで閉鎖されてきたことから、津波火災の痕跡が堆積物も含めて踏み荒らされずに残っている。このため、市は保存後も立ち入り禁止としつつ、外部からの観察や映像を流す方法を検討している。説明会では校舎の東西両端を解体する際に生じる切断口を活用し、内部を見渡せるようにできないか検討していることを明らかにした。

     住民からは、大川小については「芝生を植えるよりも、かつてあった校庭を元の姿で残してほしい」、旧門脇小に関しては「当時の避難経路が分かるような保存を考えてほしい」などの意見が出た。説明会の参加者は大川小が約30人、旧門脇小が約20人にとどまり、「周知が足りない」と批判する参加者もいた。

    2017年05月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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