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    「かしまの一本松」伐採、表札に加工し配布へ

    • 伐採を前に「かしまの一本松」との別れを惜しむ地元の住民ら(27日午前11時17分、福島県南相馬市で)=関口寛人撮影
      伐採を前に「かしまの一本松」との別れを惜しむ地元の住民ら(27日午前11時17分、福島県南相馬市で)=関口寛人撮影

     東日本大震災の津波で被災した福島県南相馬市鹿島区で、数万本あった防災林の中で唯一残り、地元住民らが「かしまの一本松」と呼んできたクロマツが27日、時折小雪の舞う中、伐採された。

     地元住民らでつくる「かしまの一本松を守る会」によると、高さ約25メートルの一本松は推定樹齢200年ほどで、54人が津波で犠牲になった南右田地区の海岸から約100メートル内陸に位置する。

     震災後、犠牲者の鎮魂や地元復興の象徴となってきたが、津波の塩害などで弱り、伐採が決まった。伐採した松は玄関用の表札に加工され、約160人いる会員らに配られるという。

     伐採する式典に参加した同会の五賀和雄会長(77)は、「家も田も全てを失った私たちにとって、一本松は大きな支えだった。『長い間頑張ったな、ご苦労さん』と言葉をかけたい」と話した。

    2017年12月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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