イラク戦争の現状「テト攻勢」にたとえる…米大統領【ワシントン=貞広貴志】ブッシュ米大統領は18日、米ABCテレビのインタビューで、米軍などに対する攻撃がエスカレートするイラク戦争の現状を、ベトナム戦争で米世論が離反する契機となった「テト攻勢」にたとえた。 大統領は従来、イラクとベトナムの戦争を比較して「泥沼化」と同列に評するのを嫌ってきたが、米兵の死傷者が再び増加する中、窮状を認めざるをえない展開となっている。 大統領はインタビューで、同日付ニューヨーク・タイムズ紙で著名なコラムニスト、トーマス・フリードマン氏がイラクの現状を「聖戦主義者(ジハーディスト)版のテト攻勢」と評したことについて、「その通りかも知れない」と認めた。その上で、「(中間)選挙に関心が向かう中、イラクでは明確に暴力の水準が悪化している」と述べ、武装勢力の狙いのひとつが、選挙期間を狙った対米世論工作との見方を示した。 テト攻勢は、1968年の旧正月(テト)を期して北ベトナム人民軍が仕掛けた攻撃をさす。軍事的には米国が支援する南ベトナムが勝ったが、テレビで伝えられた戦闘の映像は米世論を反戦へと傾かせた。 (2006年10月20日0時47分 読売新聞)
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