安定感に定評 福田氏
趣味はクラシック鑑賞
【生年月日】1936年7月16日
【出身地】東京都世田谷区
【選挙区・当選回数】群馬4区・6回
【所属派閥】町村派
【最終学歴】早稲田大学政治経済学部卒
【身長・体重】171センチ、70キロ
【血液型】A型
【趣味・特技】クラシック音楽鑑賞。「幻想交響曲」などの代表作があるフランスのベルリオーズ、ハンガリーのバルトークの作品などが好み。読書は分野にこだわらず多読するが、幕末から明治にかけて活躍した政治家・勝海舟が好きで、歴史小説などが中心。
【著書】「一国は一人を以(も)って興り、一人を以って亡(ほろ)ぶ」(衛藤征士郎・元防衛長官との共著)
【座右の銘】誠実に日々一生懸命
【家族構成】妻・貴代子さんと2男1女。現在は東京都世田谷区の自宅で妻、長女と暮らす。
【家系】父は福田赳夫・元首相。叔父に福田宏一・元参院議員、義兄に越智通雄・元金融相、おいに越智隆雄衆院議員。妻の貴代子さんは桜内幸雄・元蔵相の孫娘。
□■□
「人を押しのけてまでして、ポストを取りに行くタイプではない」
党内でほぼ一致した福田康夫・元官房長官の人物評だ。今回の総裁選でも、派閥の領袖(りょうしゅう)からこぞって推されたのを受けて、正式に名乗りを上げた。
昨年夏に総裁選出馬を見送った際、「僕はスペア(予備)だ」と語っていた。今回は出馬表明に先立ち、「平時だったら、私が出ることにはならなかった。まさに緊急事態だ」と述べた。自民党が存続の危機に直面し、「スペアの出番と思い定めたからだろう」(自民党筋)との見方が強い。
閣僚経験は官房長官だけだが、在任期間は歴代最長の1289日間。森、小泉両首相を支え、「安定感」には定評がある。2世議員ながら、政界デビューは53歳と遅い。総裁の座を射止めれば、父・赳夫氏と同じ71歳での就任となる。
□■□
民主若手に厳しい言葉も
野党と折衝する役職経験が少ない福田氏は、民主党との接点はあまりないと言われる。小沢代表とも「(付き合いは)ない」と明言する。
一方で、官房長官時代に激しい言葉を民主党にぶつけ、物議を醸したことがある。2000年11月、衆院本会議の演壇からコップの水をぶちまけた、当時の保守党議員への執拗(しつよう)な抗議について、記者団に「民主党の若い人の騒ぎようは恥ずかしい。議長の指示に従わないのはガキ以下だ」と発言。後に陳謝したが、珍しく不快感を露骨な表現であらわにした場面だった。
リーダー像
「(首相を)4年堅持できないような人は、ならない方がいい。1年間全力投球でやります、なんて言う人は駄目ですよ。政策は予算を1回組めば済むものではなく、3回、4回予算を組んで実行できる。予算を1本通せばそれで良いのではなく、それをサポートする色々な法律なども通さなければならないですから」(共著「一国は一人を以って興り、一人を以って亡ぶ」で)
「アメリカのリーダーもイギリスのリーダーも若いですし、(日本も)若い人が中心になっていくでしょうが、若さという要素だけでなく、経験と見識の深さが大事です。あらゆることにバランスの取れた判断のできる人ということになりますか」(同)
安倍氏との違い
福田氏と安倍首相の違いが最も際だつのは、靖国神社参拝に対する考え方だ。
安倍首相は首相就任後、参拝の有無などを明らかにしない「あいまい戦略」をとったが、「国のために殉じた方に尊崇の念を表するのは、リーダーとして当然だ。誰が首相になってもその責務は果たすべきだ」というのが持論。これに対し、福田氏は15日の総裁選出馬記者会見で、「相手が嫌がることをあえてする必要はない」と、首相在任中の参拝を明確に否定した。
北朝鮮による拉致問題でも、強硬姿勢の安倍首相に対し、福田氏は対話重視の路線を主張する。憲法改正や集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈変更に関しても、福田氏は慎重な姿勢を見せている。
康夫語録
「今後もしばらくは『弁明長官』の役割が続きそうだ」(2001年1月20日、地元の集いで当時の森首相の失言をかばう役回りが続いて)
「『秘密主義長官』? それから何ですか? 『影の外相』ねえ。いろいろ名前がある。しょせん影ですから」(04年4月6日、記者会見で官房長官在任が過去最長となったことについて)
「首相になろうなんて意欲を持ったことは一度もない。政治家というのはだれでも首相になりたいんだと言われるが、なりたくない人もいると思う」(06年1月17日、講演で「ポスト小泉」候補に挙げられることについて)
(
2007年9月16日
読売新聞)
|