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北朝鮮が地下核実験に成功、朝鮮中央通信が報道

 【ソウル=中村勇一郎】北朝鮮の朝鮮中央通信は9日午前、同国の科学研究部門が同日、「地下核実験を安全に成功裏に行った」と報じた。

 実施場所や実験内容には言及していない。

 韓国政府は同日午前10時35分ごろ、北朝鮮北東部の咸鏡北道花台(ファデ)郡付近を震源とする地震波を観測しており、核実験によるものかどうか確認を急いでいる。

 核実験が事実であれば、核兵器保有に必要な技術を完成させたことになり、北朝鮮核問題は重大局面を迎える。

 北朝鮮は国際社会の度重なる自制要求を無視し、予告からわずか6日後に実験に踏み切った。

 朝鮮中央通信は核実験について「科学的計画と綿密な計算によって行われた今回の核実験では、放射能漏れのような危険が全くなかったことが確認された」と強調。

 その上で、実験が「100%我々の知恵と技術に依拠して行われたもので、強力な自衛的国防力を渇望してきた我が軍隊と人民に大きな励ましと喜びを抱かせた歴史的な事件だ」とし、実験は「朝鮮半島と周辺地域の平和と安定を守るのに寄与するであろう」と正当性を主張した。

 国立韓国地質資源研究院(大田市)は9日午前10時35分ごろ、咸鏡北道を震源とするマグニチュード(M)3・58の地震波を観測した。

 同研究院によると、震源地は北緯40・81度、東経129・10度の地点。同道花台郡と吉州郡の境界付近で、揺れの状況などから人工的な発破などによる地震波と確認された。

 同院は発破の規模について「TNT爆薬800トン以上に相当する」と説明し、核実験によるものかどうか分析を進めている。

 日本の気象庁は9日午後、「北海道から九州にかけての広い範囲で9日午前10時37分ごろに地震波を観測した」と発表した。同庁の観測によれば、M4・9で、震源は北朝鮮北東部にあたる北緯41・2度、東経129・2度の地点。震源の深さは不明という。

 韓国の情報機関・国家情報院は国会情報委員会で「実験が行われたとすれば、花台郡舞水端里のミサイル基地から西に48キロ離れた地点にある標高360メートルの山の地下だ。垂直方向ではなく、水平方向に掘られた地下坑道で実施されたのではないか」との見方を示した。

 北朝鮮は寧辺(ヨンビョン)の5000キロ・ワット実験用黒鉛減速炉から使用済み核燃料棒を取り出し、兵器級のプルトニウムを抽出した。

 北朝鮮外務省は05年2月、「我々は自衛のための核兵器を製造した」とする声明を発表し、核兵器保有を公式に宣言。同年9月の6か国協議で核放棄や核拡散防止条約(NPT)への早期復帰など6項目からなる共同声明の採択に応じたが、その後は、米国の金融制裁解除を求めて協議参加を拒否している。

 今月3日の声明では、「科学研究部門が核実験を行うことになる」と予告した。

 米大統領報道官によると、北朝鮮は日本時間9日午前10時ごろ、中国に核実験を行うと通告。中国はこれを直ちに米国、日本、韓国に伝達した。

2006年10月9日20時59分  読売新聞)

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