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核反応、不完全な「早期爆発」だった?失敗説が浮上

 北朝鮮が9日に行った核実験の爆発が比較的小規模だったのは「早期爆発」と呼ばれる不完全な核反応が起きたためではないか――との見方を、米国の複数の専門家が示している。

 今回の実験はプルトニウム爆弾を使用したと見られているが、「目標とされる威力を達成できなかった」とする失敗説が浮上しており、北朝鮮にとっても想定外の問題が起きていた可能性が強まった。

 今回の実験の爆発の威力は、各国による地震波の分析で数〜1キロ・トン(1キロ・トンは1000トン)未満と推定され、最も単純なプルトニウム爆弾だった長崎型原爆(約20キロ・トン)よりはるかに小規模だった。

 早期爆発は、核爆発のために核物質が一気に核分裂を起こす前に、先走り的な分裂が起き、爆発の威力が低減してしまう現象。

 米科学アカデミーの専門委員会がまとめた報告書によると、一般に長崎型のような単純な構造の原爆で、この現象が起こると、威力が数〜1キロ・トンにとどまるとされ、今回の結果と一致する。

 この現象は軍事用原子炉で製造した「核兵器級プルトニウム」ではなく、発電などで核燃料が長い間、原子炉内に置かれて生じる「原子炉級プルトニウム」を使用した場合に起こる。今回は、寧辺の原子炉の運転などでプルトニウムの質に問題が生じた可能性もある。

 北朝鮮の核問題に詳しい米メリーランド大のスティーブ・フェター教授は「早期爆発が起きても一定の破壊力があるため、油断は禁物」としている。

2006年10月10日14時42分  読売新聞)

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