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皇太子さま52歳 誕生日会見の詳報

「陛下への配慮 ますます重要」


東宮御所で談笑される皇太子ご一家(12日)=宮内庁提供

 皇太子さまは23日、52歳の誕生日を迎え、これに先立つ記者会見で「陛下に過度の負担がかからないよう配慮がますます重要と思います」と述べ、天皇陛下の冠動脈バイパス手術に伴い委任を受けた国事行為の臨時代行や陛下の名代など公務を重視し、来月中旬に検討していたフランス非公式訪問を見送る意向を自ら明らかにされた。東日本大震災への思い、長女愛子さまの元気な様子も語られた。

 皇族女子が結婚後も皇室に残ることを可能とする「女性宮家」創設については「内親王(愛子さま)の親として色々と考えることもある」としつつ、「政府が検討を始めたばかりでそれ以上の発言は控えたい」とされた。

 会見では、19日に秋篠宮さまと共に東大病院で陛下と面会した際、「お見舞いありがとう」といつもと変わらぬ声を聞いたと明かし、「安堵(あんど)しました」と笑顔を浮かべられた。

 陛下の経過は順調で約2週間で退院される見通しだが、その後も静養が必要で、臨時代行が続く可能性もある。皇太子さまは仏政府などの招待を受け、マルセイユで開かれる「第6回世界水フォーラム」に出席する方向だったが、質問に対し「責務からして、出席は難しいかと思われます」と答えられた。

 大震災についての発言には会見時間のほぼ3分の1をあてられた。家族を失い、不自由な生活が続く被災者を考えると「心が痛みます」と話し、「来たるべき災害に備えることの重要性を発信していきたい」とするなど、皇太子妃雅子さまと復興を見守る姿勢を示された。

 病気療養中の雅子さまについては、学校生活への不安があった愛子さまの登校に付き添うなど「自身の体調のこともある中、本当に頑張って愛子を支えた」とし、「温かく見守りいただきたい」とされた。愛子さまについて「従来通りの形で通学し元気に過ごしています」と、管弦楽部に入部したことや泊まりがけの校外学習に参加できたことが励みや自信になったと説明された。(2012年2月23日付朝刊掲載記事)

◇   ◇   ◇


――問1 昨年は東日本大震災や豪雨被害など災害が多い1年でした。一方でサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」がワールドカップで優勝するなど明るいニュースもありました。殿下は、大震災を受け、雅子さまと被災地や避難所を回られ、6月には日独交流150周年名誉総裁としてベルリンを訪れて国際親善に尽力されるなど多忙な日々を過ごされました。この1年を振り返って印象に残った出来事について、被災地の復興にどのように関わっていきたいかも含めて、お聞かせください。

ご回答


殿下 この1年、東日本大震災を始めとして、国内外で大きな災害が相次いで起こりました。2万人近くの死者と行方不明者を出した未曽有の震災からもうすぐ1年になりますが、この1年、震災のことは常に頭から離れませんでした。東京都内や埼玉県の避難所を訪れたのに続いて、宮城、福島、岩手の3県を雅子と共に訪れ、被災された方々をお見舞いし、お話を伺ったことや、地方訪問の機会に、その地に避難された方々とお会いしたり、被災地から都内に移り、元気に学ぶ小学生とお話ししたりしたことを一つ一つ思い出します。震災で家族や親しい人を亡くされた方々の悲しみはいかばかりかと思いますし、今なお、震災や原子力発電所の事故などで故郷を離れたり、被災地で不自由な暮らしをされたりしておられる方々のことを考えると心が痛みます。そうした困難な状況下にあっても、被災された方々が力を合わせて復興に向け歩んでおられることは、大変心強く思います。一例を挙げれば、昨年8月に岩手県の大船渡市にお見舞いに伺った際に、仮設住宅での暮らしの中で、住民の方々が自治会などの組織を作り、力を合わせ、困難を乗り越えながら前に進んでいこうとされる姿に感銘を受けたことを思い出します。

 また、夏には台風12号による大きな被害が紀伊半島を中心として発生したことを始め、豪雨などによる災害で犠牲になった方々も多数に上った年でした。昨年秋の全国育樹祭で奈良県を訪問した際に、その被害状況や復旧、復興の状況につき詳しく伺う機会があり、自然の破壊力の大きさに改めて衝撃を受けたことを思い出します。

 ここに改めて、様々な災害で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りし、また、被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。また、こうした災害に際しての救援・救助活動や震災後の原発事故などの対応、対策に昼夜を分かたず尽くされた多くの方々に感謝の気持ちを述べたいと思います。

 昨年6月に公式訪問したドイツでお会いしたドイツ大統領や、11月に天皇、皇后両陛下のご名代としてお迎えしたブータン国王王妃両陛下を始め、様々な機会にお会いした外国の方々から、東日本大震災に対して、多くの温かい励ましの言葉を頂き、勇気付けられたことが深く心に残りました。そうしたお見舞いの言葉に加え、世界各国の多くの方々から様々な形で支援や励ましを頂いたことも大変()(がた)く、私からも機会を捉え、感謝の気持ちを申し上げております。

 昨年は、国外でも多くの災害が発生した年でした。ちょうど1年前の私の記者会見と相前後して、ニュージーランドで大きな地震が起こり、現地の方々や日本人も多く犠牲になったことが思い起こされます。また、秋にはタイで水害が起こり、多くの命が失われるとともに、タイはもとより、現地日系企業の活動に甚大な影響が出るなど、日本及び世界の経済にも大きな影響を与えました。私は、引き続き国連「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁をお引き受けしておりますが、今や水の問題に関して、水災害の占める割合は極めて高くなってきています。東日本大震災の津波の被害についても、歴史を研究する者として、過去に起こった地震津波をしっかりと検証して、来るべき災害に備えることの重要性を日本はもとより、世界に向けて発信していきたいと思っております。

 国内外で大規模な災害などに見舞われる中で、被災地などで困難な状況にある人たちを、特に多くの若者たちがボランティアとして現地に赴き、助け合う姿も印象に残りました。両陛下から引き継がせていただいている仕事の一つに、これから海外に赴く青年海外協力隊とお会いすることがありますが、昨年海外に赴任する隊員の中には、被災地でのボランティア活動を経験した上で途上国で活動する方々もあり、そうした隊員たちとの会話を通じ、その志に勇気付けられるものがありました。その他、私の知人や学習院大学の学生などで被災地で様々なボランティア活動に携わった人たちからの話も被災地のことを考える上でとても有益でした。大震災から1年がたち、被災地でのボランティアの数も減ってきているとの報道も目にしますが、今なお困難な状況にある人々のことに、一人でも多くの人が思いを寄せ、それぞれが可能な形で手を差し伸べることが大切であると思います。被災地の復興には時間が掛かると思います。私も、雅子と共に、これからも常に被災された方々と被災地に思いを寄せ、その復興を見守っていきたいと思っています。

 昨年は、経済面でも、1年を通じ、震災の被災地の経済、ひいては日本経済全体への影響が案じられる年でもありました。また、先ほど触れましたタイにおける洪水の日系企業への影響や、ヨーロッパにおける財政危機が円高などの形で日本経済に影響を与えることなどを考えますと、「経済のグローバル化」という言葉を改めて実感する年でもありました。国際情勢という点では、依然として不透明な状況が続く中、ミャンマーにおける民主化の動きや、昨年の会見でも触れました「アラブの春」と呼ばれる一連の変化も印象深かった年でした。

 全体として明るい話題が少なかった昨年の中で、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のワールドカップでの優勝は大変うれしいものでした。普段から大変な努力を重ね、試合では点を取られても絶対に諦めない、そういった姿勢は多くの人々の共感を呼び、日本社会全体を勇気付けるものだったと思いました。

 また、私自身は、昨年は、日独交流150周年の名誉総裁として、ドイツ公式訪問を始め、日本、ドイツにおいて開催された様々な関連行事に出席いたしました。このことは、私自身、日本とドイツの長い交流の歴史に思いをはせ、将来の両国の関係につき考える良い機会となり大変有意義でありました。また、ドイツ訪問や国内の行事においても名誉総裁を務めたことが、日本とドイツとの関係強化に少しでもお役に立ったのであれば幸いです。


――問2 天皇陛下は今月、冠動脈バイパス手術を受けられ、昨年11月には気管支肺炎で入院されました。その際、殿下は国事行為臨時代行をお務めになり、天皇陛下の名代としての役割を果たされました。ご高齢となった天皇陛下のご公務の負担を軽減する必要性も指摘されています。昨年の会見で殿下は「両陛下に過度の負担がかからないようにとの配慮が重要」と述べられ、秋篠宮さまは昨年の誕生日会見で「定年制」にも触れられました。陛下のご健康が気遣われる中で、今後のご負担軽減のために、殿下は両陛下とどのようなお話をされたでしょうか。殿下ご自身は、どのように公務を担っていくお考えでいらっしゃいますか。

ご回答


殿下 天皇陛下には、18日の手術をご無事に終えられたことを心からお喜び申し上げます。皇后陛下もさぞ安堵(あんど)なさったことと思います。また、今回のご手術に関係された方々のご尽力とご協力を()(がた)く思います。私も19日に秋篠宮と一緒にお見舞いに伺いましたが、お部屋に入ると「お見舞いありがとう」と、いつもと変わらないお声を伺い、安堵(あんど)いたしました。陛下の速やかなご快復(かいふく)を心からお祈りしております。

 この度のご入院に伴って、私は、17日より国事行為臨時代行を務めておりますが、その責務をしっかりと果たしていく所存であります。

 ご質問にありましたとおり、昨年11月には、国事行為臨時代行として、また、幾つかのご公務について陛下のご名代としてお仕事を務める機会がございました。その際には、国賓として来日された、ブータン国国王王妃両陛下のご接遇や勲章の親授式など、私にとり初めて経験をさせていただく機会ともなりました。同時に、ご高齢となられた天皇陛下をお助けし、改めて更なる研鑽(けんさん)を積まなければならないとの思いを強くいたしました。

 今後の陛下のお仕事については、私自身、これまでも記者会見の場などで申し上げてきておりますとおり、その内容を考慮することにより、陛下に過度の負担が掛からないようにして差し上げる配慮がますます重要になってくると思います。同時に、このことは、そうしたお仕事の一つ一つを心から大切にお考えになっておられる陛下のお気持ちに沿って考えるべきであると思います。そうは言いましても、陛下のご年齢を考えますと、ご負担の軽減は必要と思われますので、周りがいろいろと考え、お助けしていくことが大切です。私も、このようなことで、少しでもお役に立つことがあれば、喜んでさせていただこうと考えております。


愛犬の由莉(ゆり)と一緒に笑顔を見せられる皇太子ご一家(12日、東宮御所で)=宮内庁提供

 両陛下とは様々な機会にお話しすることはございますが、私からは、この場では今申し上げたこと以上に申し上げることは控えたいと思います。何よりも、両陛下が今後ともご健勝でいらっしゃることを心からお祈りしております。


――問3 女性皇族が結婚に伴い減っていくと予想されることから、政府が「女性宮家」制度の創設について検討を始めました。秋篠宮さまは昨年の記者会見で、議論の過程で、ご自身や皇太子殿下の意見を聞いてもらうことがあってよい、と発言なさっています。制度そのものは国会の論議に委ねられるお立場だと思いますが、ご家族の将来にもかかわる問題として、皇室の現状をどのようにとらえられ、両陛下や秋篠宮さまとどんな意見を交わされているでしょうか。ご自身が何らかの形で意見を伝える場が必要と思われているかどうかもあわせて教えてください。

ご回答


殿下 「女性宮家」に関して、政府が検討を始めたことや様々な意見が示されていることは承知しております。

 両陛下や秋篠宮とは様々な事柄につき話をする機会がありますし、秋篠宮の発言についても承知しております。私としても内親王の親としていろいろと考えることもありますが、この問題は、今まさに政府が検討を始めたばかりであり、今後、国会を始めいろいろな場で議論が行われることと思われますので、それ以上の発言は控えたいと思います。


――問4 雅子さまが療養に入られて9年目になります。昨年は愛子さまの通学への付き添いを続けられた一方、東日本大震災の被災地を訪れるなどの活動にも取り組まれました。一方で、秋以降は公務などで外出される機会はあまりありません。山梨県での愛子さまの校外学習に付き添われたことや、東宮職医師団の見解に週刊誌報道への強い批判も記されたことに対して、さまざまな意見も出ました。雅子さまの最近のご様子や、公務復帰への道筋について、お考えをお聞かせください。

ご回答


殿下 雅子は、東日本大震災の被害に大変心を痛め、被災された方々をお見舞いするために、東京都や埼玉県の避難所、そして、宮城、福島、岩手の東北3県の被災地を訪れるなど、体調に波がある中で、被災地の方々に心を寄せ、力を尽くしてきていると思います。

 また、愛子の学校での問題に関しては、学校の先生方との度重なる相談や愛子の付き添いを始めとして、愛子が安心できる環境で通学ができるように、母親としてできる限りの努力を払ってきた1年でもありました。雅子のそうした努力もあって、愛子は、今では元どおりの学校生活を楽しむようになっており、私も雅子も安堵(あんど)し大変うれしく思っております。雅子は、自分自身の体調のこともある中でとても大変だったと思いますが本当に頑張ってよく愛子を支えたと思います。また、これからも愛子の学校の内外での活動の幅が広がるにつれ、雅子の、母親としての気配りが引き続き大切になってくるように感じております。

 雅子については、天皇陛下から、一昨年の陛下のお誕生日のご会見で「皇太子妃の公務のことがよく言われますが、何よりも健康の回復に心掛けるよう願っています」とのお言葉を頂いております。まずは、健康の回復を最優先にして、体調を整えながら、焦ることなく徐々に、活動の幅を広げていってほしいと思っております。 

 いずれにしても、雅子は病気療養中でありますので、引き続き、皆様方には、ご理解とご配慮をお願いするとともに、温かくお見守りいただきたいと思います。


――問5 通学への不安から、一昨年3月以降、殿下や雅子さまに付き添われて学習院初等科に通われていた愛子さまが、昨年11月中旬以降は、付き添い無しで通学される日が多くなり、小町東宮大夫も記者会見で、愛子さまの通学状況について、「顕著に良い方向に向かっている」と述べています。殿下は昨年の会見で「親として愛子のために何をしてあげられるのかという思いで、雅子とともに考え、歩んできました」と心境を述べられました。愛子さまの現状と、この2年、ご夫婦でどのように愛子さまをサポートしてこられたかについて、お聞かせください。

ご回答


殿下 愛子は、昨年秋以来、親の付き添いなしで通学する日が増え、今年に入ってからは従来どおりの形で、通学し、元気に過ごしています。

 この件については、一昨年来、天皇、皇后両陛下を始め、多くの国民の皆様にお気遣いを頂き、温かくお見守りいただいてきましたことに、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

 愛子へのサポートについてですが、現在の状況に至るまでには、体調が万全でない中、昨年秋まで毎日のように学校に付き添いながら、先生方や関係者と相談を続けて問題の解決に力を尽くしてきた雅子の努力が大変大きかったと思います。私自身も父親として、雅子とも相談しながら、時間の許す限り愛子をサポートしてきました。

 愛子は4年生になり、学校の特別クラブ活動として管弦楽部に6月に入部したことが大きな励みになったように思います。授業が始まる前や、放課後にお友達と一緒にチェロの練習をしたり、演奏会でみんなと一緒に演奏したり、楽しそうに参加しており、また、音楽以外でも、興味や関心もいろいろな分野に広がってきています。

 また、愛子が初めて、学校のお友達と一緒に泊まり掛けの生活を体験した、昨年の山中湖における校外学習への参加は、愛子が学校生活への安心感を取り戻す上で、大きなステップになったと思います。校外学習を経て、愛子が大きなものを一つ乗り越えたように見受けられました。また、そこから、学校へ通うことに対して、自信を持って進めるようになったように思います。校外学習への参加は学校側からもお勧めを頂き、いろいろとご配慮いただいたことも()(がた)いことでした。また、学校生活の様々な場面で、親しいお友達の皆さんが愛子を誘ってくださり、愛子が元どおりの学校生活を送れるようになるきっかけを作ってくださったことにも感謝しています。

 愛子は、昨年12月に満10歳になりましたが、10歳という年は、気付いてみれば、成人を迎える20歳のもう半分ということになります。この10年の愛子の歩みを振り返ると親として感慨もひとしおですし、これからも健やかに育っていってほしいと願っております。

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関連質問


百人一首の解説書を見ながら、雅子さま、愛子さまと談笑される皇太子さま(12日、東宮御所で)=宮内庁提供

 
――問1 昨年12月の妃殿下のお誕生日に際しての東宮職医師団の見解なんですが、その中で週刊誌を中心とした報道に対して「専門家として憤りを覚えるものであり、この状況が改善されない限り順調なご快復(かいふく)は望めないと考えております」という文言がありました。医師団の見解としては異例とも言える内容だと思ったんですけれども、問4の質問にあったように、国民の間からもいろいろな意見が出ました。この医師団の見解について、殿下はどのようにお感じになりましたでしょうか。

ご回答


殿下 これは医師の先生が思われたことを率直に述べられたことですし、また雅子にとってもそのようなことが治療の上でも障害になっているとの見解でもありましたので、それはそのように私も受け止めましたし、先ほどもお話ししましたように、まだ雅子も治療の段階でありますので、引き続き皆様には温かく見守っていただきたいというふうに私からもお願いしたいと思います。


――問2 定年制について、改めてお伺いいたします。ご高齢になられた天皇陛下に関して、ご負担の軽減という観点から、一定程度の年齢に達せられた場合、国事に関する行為のみにご専念いただきまして、他の公務については、皇太子殿下始め皇族方にご負担いただくという考え方、いわゆる定年制という考え方もあろうかと思いますけれども、それについての殿下のお考えなりをお聞かせ願えればと思います。

ご回答


殿下 先ほどもお話しいたしましたけれども、ご高齢になられた天皇陛下のご公務のご負担の軽減ということは、非常に大切な問題だと思いますし、またその方法をめぐっては、先ほども私はお話ししましたけれども、いろいろなことが考えられるのではないかと思います。そういったことを、これも繰り返しにはなりますけれども、陛下のご意志を尊重しながら、周りで一生懸命に、陛下にとりどのような形でご負担が軽減なされるかどうか検討することが、私は大切だと思います。そこにはいろいろな選択があるのではないかと思います。


――問3 ご検討中のフランス訪問についてお伺いします。殿下は来月マルセイユで開かれる第6回世界水フォーラムに招待され、現在出席について検討されていると伺っておりますけれども、この度手術を受けられた陛下のご回復の状況によっては、国事行為を臨時代行されている期間とフランス訪問が重なる可能性があると思いますが、現時点でフランス訪問についてどのようにお考えでしょうか。

ご回答


殿下 これについては、現在検討がなされておりますけれども、ただ今国事行為の臨時代行をしております関係で、国事行為臨時代行などの責務などからして、出席は難しいかと思われますけれども、いずれにしても近日中にこれについては決定したいというふうに考えております。

 付け加えれば、今回のマルセイユについては、公式訪問というのではなく、非公式訪問であるという、訪問の性格が違っているということを一言お伝えしようと思います。


――問4 殿下先ほどもお答えいただきましたけれども、陛下の心臓の手術が無事終了しまして、本当にほっと安堵(あんど)されていると思います。先ほどお見舞いに行かれたときに、「お見舞いありがとう」とおっしゃったということがありましたけれども、その他どのような、秋篠宮さまと共にご兄弟で陛下のもとに行かれて、もう少しご様子を教えていただければということと、陛下が心臓の大きな手術を受けられたということを殿下としてはどのように受け止めてられたのかということを改めてお伺いできればと思います。

ご回答


殿下 お見舞い自体は集中治療室におられましたし、時間はもちろん限りがありましたけれども、その中でまず「お見舞いありがとう」というようなことをはっきりとおっしゃられました。それから今のご気分であるとか、その他のこともいろいろと伺いましたけれども、いずれもはっきりとお答えになっておられたのが印象的でしたし、私自身も陛下のお見舞いをさせていただいたということを大変()(がた)く思っておりますし、そのような陛下を拝見して心から安堵(あんど)いたしました。陛下には以前からも心臓に若干の違和感をお持ちでいらっしゃいましたし、そういう意味でも今回のご手術に対しては、ある意味では、非常にそれを期待されているのではないかということを、私はそばで拝察いたしました。本当にそういう意味でも今回のご手術をご無事に終えられたということは、本当に良かったと思いますし、ただ、これから先、本当にご無理をなさらないで、またご快復(かいふく)になられることを本当に心からお祈りしております。

2012年2月23日  読売新聞)
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